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読書日記

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2021年11月の記事一覧

読書日記*死にたがりの君に贈る物語

『#読書の秋2021』の課題図書に『死にたがりの君に贈る物語』という本があって読んでみた。 知らないうちに涙が落ち、一気に読み終えた。 最初は何も情報を入れないで、ちょっと斜に構えた感想を書いてみようかと思っていたら、この作者の想いを読んでしまった。 もうただの感想は書けない。 純恋のようにファンレターを書いてみようと思う。 ただ著者が読んでくれればそれでいい。 ※下記、ファンレターですがネタバレを含みます。 綾崎隼さまへ 『死にたがりの君に贈る物語』電子書籍で読ませて

ひきこもり日記*人間は死んだらどうなるか

来週末に不用品を回収してくれる業者が来て、我が家のゴミを引き取ってくれる予定。よくこんなゴミを大事に収納してたんだなと思うものが出てくる。そんな荷物の中に図書館からもらってきた除籍本が何冊かあって、つい手にとって読んでしまう。大掃除あるあるだ。 はじめからこんな風に根拠を示したと主張されているが、結局は魂のはなし、奇跡と神秘、霊魂、宇宙、進化、死に関連した特異現象などなど、今も語られていることと同じようなことが述べられている。 ようは人間の死はやっぱりよくわからないんだろう

読書日記*短編集(アンソロジー)おすすめの2冊

読んでいる本で、わたしのまわりの空気が変わる気がする。 たぶんその本の世界の空気が流れていたまま、時間を過ごしてしまうからじゃないかと思う。 続けて読んだ2冊は作家さんも作品も変わり、いろんな空気が流れてた。 チーズと塩と豆と4人の直木賞作家がヨーロッパの国々を訪れて描く、味と味覚のアンソロジー。 ごはんを食べることは生きていくこと。だけどそれは楽しいことだったり、悲しんだり義務だったり、希望だったりする。 4人の作家さんの個性が出て、コース料理だけど、それぞれのお皿が旨