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生きるために働く

私は今、主に英語を教える仕事をしている。
学校の先生ではなく、
某大手英語学校のフランチャイズという形で教室を開き、
放課後に子どもたちがやってくる英語塾の講師だ。
かれこれ17年続けているので
田舎の割には生徒数もそこそこいる。
それでもフランチャイズだから
ある程度は会社に支払うし
教室の家賃などの経費もかかる。
収入はそれほど多くはない。
それでも続けているのは
自分の保険や必要な物を買えるお金くらいはもらえるし、
自分の得意なことを活かせるからだ。

この春にはガイドのお仕事もいくつかもらえていたし、
このままジワジワと仕事量を増やしていければいいなと思っていた。

しかし、状況は変わる。

離婚をすることは、だいぶ前から決めていたし
夫も同じ考えだった。
ただ、私はすぐにでも離婚したかったが
夫は下の子どもが高校を卒業したら、と言った。
まぁ、それは同意した。
それまでに生徒を増やすか、
ガイドの仕事がもらえるようになればいいと思っていたから。
しかし、下の子(娘)が高校2年生になり、
息子が大学に進学するのを控えた1月、
4月以降生活費は一切入れないと言い出した。
別れるにしても
住宅ローンは払ってやるから
この家に住み続けていいと言っていたのに。
「娘が高校進学のために家を出たにもかかわらず
それまでと同じ生活費を家に入れていたのに
残ったはずの金はどこに行ったんだ?
自分の懐に入れているのか?」
というのが言い分らしい。
「らしい」というのは、
私が言われたわけではなく、
息子に嫌味ったらしく言っていたようだから。
(その辺りのやり口も、本当に汚い。)
まぁ、女の子が1人減ったくらいで食費は大して変わらないし、
光熱費は2人でも3人でも変わらない。
食べ盛りの男子の食費は恐ろしいほどかかる。
さらに高3の息子は模試やら
夏までは部活の遠征やらでお金がかかる。
正直、残らないことがほとんどだった。
自分は帰ってこないし
子どもの面倒はみていないから、
そういうことは何も知らないのに
勝手な憶測で腹を立てているのだ。
しかし言ったところでムダだと思ったので、
「これまでと変わらない金額をお納めいただき、ありがとうございました。子どもに嫌味を言うんじゃなくて、黙って生活費を減らしてくれればよかったのに」
というLINEを送った。
そしたら
「では住宅ローンのみ払います。他は払いません。子どもにかかるお金が莫大なので」
との返信が。
.....。
子どもの学費がかかるのは分かるし、
2人がひとり暮らしをすれば費用はそりゃかかる。
だけど、それを許可したのは自分だし
(私は最後まで息子に国公立を勧めたが、夫が私立を許可したようだ)
言ってしまえば
それが払えないほど収入が低いわけでもない。
まぁ、私が嫌いだから
私のために使う金はこれっぽっちもないんだろう。
電気温水器などのローンも私が払うことになるし
さらには車のローンも払えと言ってきた。
(車については本当に理不尽な話なのだが、
長くなるのでまたの機会に。)

つまりは、兵糧攻めだ。
私が泣きついたことろで態度を変えることはないだろうから、
何だろう?
私がここで餓死でもしていれば満足なんだろうか?
明治以降、和人が北海道に入ってきて、
アイヌの人には和人より狭い土地や
痩せ細って農耕に向かない土地を与えたっていう話を思い出した。
ただの意地悪だ。

4月と5月はガイド業の収入があるから
先2ヶ月くらいは何とかなるだろうけど、
歯医者に行ったり、
国民健康保険税を払ったり、
自分の車を用意したり、
普段の生活費以外のお金がいろいろかかる。
食事を抜いたり、
寒くても暖房を使わずに我慢したりしていたけど
それにも限界がある。

なので、仕事を増やすことにした。
旅行や語学とは全く関係のない国家資格が、
私にはある。
ブランクが長すぎて、
しかも仕事としては未経験の分野になるので
かなりの不安があるが。
生きるためには、働くしかない。
せっかくある資格を、活かさない手はない。
ガイド業は(諦めたわけじゃないけど)道半ばで一時中断することになりそうで、本当に悲しいけど。
とりあえず、生きるのが最優先。
私に生きていてほしくなさそうな人もいるけど、
それでも私はしぶとく生きるので(笑)。

しばらくは違う分野の勉強が忙しくなる。
でも、またここでせっかくの資格を眠らせることになるのは嫌なので
語学と日本のことについては
勉強をし続けていこうと思う。

まだ新しい仕事は決まっていないけど
(来週2日間の実習へ行き、
うまく行けばその後、トライアル期間に入る。)
決まったら少しずつ、
復職するまでの道のりを書いていけたらいいなと思う。

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