サンソンが偉大な父シエン・カラスを語っていたので翻訳した

サンソンが偉大な父シエン・カラスを語っていたので翻訳した

超有名な父親を持つのはどんな気分だろうか。サンソンの話だ。

伝説級のルチャドール「シエン・カラス」を父に持ち、187cmという恵まれた体躯のサンソン。弟クアトレロ、従兄弟のフォラステロと組む「ヌエバ・ヘネラシオン・ディナミタ」はCMLLの大人気ルードユニットだ。

しかし弟(シングルのベルトを既に持ち、マスカラ線の経験もある)、従兄弟(天真爛漫で自由な戦いで楽しそう)と比べると、どこか控えめで目立たない。地味ですらある。弟の方が器用だったり要領がよかったりで人生がうまくいくことは多いし、これは長子の宿命なのか。気になる。

と思って情報を探し見つけたのが、2018年10月の「+Lucha」のインタビュー。有名ルチャドールの多い家族のこと、血縁関係のないシエン・カラスJr.のことなどレアなネタをたっぷり語っていた。

自らを「100%ルード」と言いつつ、それでいてあまり自分語りをせず家族の話をメインに進めるあたり、やはり長兄らしい真面目さが炸裂。そんなインタビューからは、シエン・カラスのなんというかゴッドファーザー感がビシビシと伝わり、サンソンの父への尊敬、そして自身の謙虚さの理由がわかった気がしたので、早口トークを何度も聞き直して翻訳した。基本的に動画の時系列と合わせるので、ぜひサンソンの素朴な声も楽しんでくれたまえ!

記事の最後にはメキシコの「父の日」に、サンソンが父シエン・カラスに感謝を伝えた動画の翻訳もつけておくので、そちらもぜひ。

■サンソンは初代「死者の国の王」

このインタビューの収録は2018年10月。2度目のファンタスティカマニア参戦が発表され、メキシコのビッグイベント「死者の日」の特別興行を控えたタイミングだ。

ディナミタとして保有するタッグ、トリオの王座とは別に、サンソンは「レイ・デル・インフラムンド(Rey del Inframundo)」というベルトを保持している。死者の日興行でのみ登場するベルトで、「死者の国の王」といった意味。「自分にとって初めてのシングルのベルト」と思い入れも深いうえ、2019年まで2度防衛しており、今のところ唯一の王でもある。

その王を決める1DAYトーナメントで、「弟クアトレロと当たったらどうする!?」という質問に「グレコローマンの練習ではいつも一緒にスパーリングで戦っていましたし、リングでは弟も従兄弟もライバルですから!」と優等生な答えで長男っぽさを炸裂させるサンソン。

この頃には既にブレイクし多忙な日々だったが「忙しいのは父を見て憧れていた」という。「それに父の時代より医学もテクノロジーも進歩していますから」と話すあたり、新時代のルードという感じ!

■偉大なルチャドール「シエン・カラス」の血脈

さてここで家族関係をおさらいすると、父シエン・カラス(Cien Caras)は、メキシコだけでなくアメリカ、日本にも遠征し、国内外で数々のベルトを獲得した名ルチャドール。弟のマスカラ・アニョ・ドスミル(Mascara Ano 2000)、ウニベルソ・ドスミル(Universo 2000)と兄弟ユニット「ロス・エルマノス・ディナミタ(Los Hermanos Dinamita)」としても活躍した。

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明知真理子

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ルチャリブレ研究家/プロレス歌人。編集者/ライターとしても活動中ですが、ここではルチャリブレのことだけ書きます。 編集協力:集英社『週刊プレイボーイ』/彩図社『東郷見聞録 世界一周プロレス放浪記』/新日本プロレス「FANTASTICA MANIA」シリーズ公式パンフレット