Twilight the Taji Mahal

やはりインドを旅して一番感激したのはアーグラにある総大理石の墓廟、ムガール帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが1631年に死去した愛妃ムムターズ・マハルの為に作った「タージ・マハール」、そんな素敵なラブストリーを想像しながら、久しぶりにEtheraちゃんとShevannaiに遊んでもらいました。またちょっと旅行記から、、(^^♪

タージ・マハールの美しさ(アーグラ)

 インド映画を初めて観たのはシリアのダマスカスだった。
映画館に入ったら、ちょうどインド映画をやっていた。
アジアで一番多く映画を製作しているのはインド。
その映画を中近東・アラブで上映している。
人口大国インドから中近東辺りまで、出稼ぎに行くインド人も多い。
インド映画のシナリオには基本的なパターンがある。
最後に好きな恋人同士が結ばれるストーリーだが……。
貧乏な家庭にすごい美人がいて、その娘には好きな恋人がいる。
しかし両親は、娘の経済的な幸せを願って金持ちの息子に嫁がせたい。
娘はその金持ちの息子とは結婚したくない。
封建的なインドの古い慣習と揺れ動く心の葛藤。
最後に自分の好きな貧しい青年と結ばれるというハッピーエンド。
貧しいけれど清い心を持った青年と結ばれる、素敵なラブ・ストーリーがメ
インだ。
これがもう延々と繰り返される。
インド映画を十本くらい観た。
八本がこれで、このストーリーに人気がある。
アラブ、インドではいまでも結婚相手は両親が決めるとか。
自由恋愛にあこがれる気持ちがわかる。
日本で上映される映画とは全然異なるシナリオ。
サタジット・レイ監督の作品は、貧しさを全面に出している。
大衆が喜ぶのは、歌ありダンスあり音楽がまた綺麗。
インド音楽は素晴らしい、大衆の心を打つ。
タージ・マハールとインド映画の愛をオーバーラップして考えてしまう。
ムガール帝国第五代皇帝シャー・ジャハーンが、愛妃ムムターズの死をいた
んで、壮麗な霊廟をヤムナー川の畔に造営した。
その幾何学的な建築に想いをはせてしまう。
タージ・マハールを想い出すと、インドのラブストーリー映画を条件反射で想
い出す。
もしインドにタージ・マハールがなかったら、インドの魂は半減するだろう。
愛の表現はインドにある、素晴らしいと思う。
タージ・マハールと恋愛映画は、切っても切れない関係だろう。

「ひとりぼっちの地球街道」出版社:悠飛社

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