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きょうの私にさよならしましょ。

わたしは金子みすゞさんの詩集を持っている。

事務所の養成所に通っていた頃、『詩を読む』という課題があった。自分の好きな(読みたい)詩を選んできて、それを暗記し、朗読するというもの。そのときに買ったのが、この詩集。

金子みすゞと言えば、

「みんなちがって、みんないい」でお馴染み「私と小鳥と鈴と」

またACのCMで世間に広まった「こだまでしょうか」

などが有名である。

久々に詩集を手に取ったら、声に出して読みたくなった。最初のページから一篇一篇、噛まないようにゆっくり、ゆっくりと。みすゞの詩は子ども目線でほんわりするものが多い。しかしその中に、鋭いトゲや深い悲しみが見えたりするからドキッとする。

課題で読もうと思っていたのか、気に入ったものなのか付箋がいくつか付いていた。水色の付箋がかつて付けたもの。そして読みながら特に、いいな、と思ったものにピンクの付箋を付けた。

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おそらく10年近く昔になると思うけれど、やはりその頃と今では感性が異なっているんだと気付いた。(もちろんどの詩も好き)

そしてなによりこの詩集のタイトル。

これが一番好きかもしれない。
勝手に詩を作ってみた。

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イイなこともイヤこともある。
楽しい日も苦しい日もある。
人に好かれたり怒られたり頼られたりする。
結果が出ることもあれば、空振り三振もある。

そんな日々が繰り返される。

きょうのわたしにさよならして、
明日のわたしにおはようを言いましょう。

きっと明日は晴れましょう。

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