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両親と海外に行ってみた⑧

この記事は両親とトルコ・エジプトツアーに参加した記録です。続きものですので、前回の「両親と海外に行ってみた⑦」からお読みください。

カイロで迎える6日目の朝。この日のスケジュールも爆裂な忙しさであり、めちゃんこに主要観光スポット。

まず向かったのは、クフ王のピラミッド。そうです、あのピラミッド。世界ふしぎ発見でいっつも放送されているあの場所。吉村作治先生のいた場所。ピラミッドを拝むのはこのツアーのひとつの見せ場。山場である。

なのに・・・!!

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ガスってる!!
最高の笑顔が虚しく見えるほどにガスってる!!

ガスるのは登山の時だけにしてくれよっ!
今まで晴れ続きだったのになぜここへ来て...

霞むピラミッドの前で撮影をし、その麓まで歩いていく。近くで見るとその大きさに度肝を抜かれる。こんなでっかい石を人間の力で積み上げられるのか、と。しかも中にはお墓のある空間があるのに潰されないのか、と。

そして私はガイドさんの発言にさらなる衝撃を受ける。

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「では、中に入りま~す」

えーーー入れるの、ピラミッドの中!?
曇っていることで気持ちも曇っていたが、心に晴れ間が差してきた。

順番に入って下さい、となるとウチの父はいの一番に入って行く。子どもみたいに一番が好きなのだ。何でも真っ先に行くのでちょっと恥ずかしいが、母も私も付いていくしかない。だがこの時ばかりは一番で良かったと思った。

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真っ暗で細い階段が永遠に続く。閉所恐怖症の方はおそらく無理。降りてくる人とすれ違うのも一苦労なレベルだから。だから一番に入ってくれて、前方に人はいなかったし、写真なども撮りやすかった。

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しかし、長い。そりゃそうだ。あれだけの大きさのピラミッドの中を登っているのだから。少し開けた空間になって、降りてくる人とすれ違った。譲り合いの精神で待ってから再び登り始める。この時点でけっこうしんどい。

これだけの傾斜を上り詰めて見ることができるのは、王の間にある石棺だけ。それでも今自分が、クフ王(のミイラ)と同じ空間にいることに感銘を受けた。

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次なるアトラクションは「ラクダ乗り」(オプション)。なぜか母が先頭のラクダに乗って、この行列の長みたいになっている。そしてめちゃめちゃ楽しんでいたので、もうそれだけで来て良かった感あり。乗り心地は中の下、結構揺れて、高さもあるのでスリリング。そして臭かった。

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以前、ガスはギザの町を覆っている。スフィンクスとピラミッドの見えるベストポジションで撮影したが、なんだかイマイチ…

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ここまで近くに寄れば、スフィンクスさんと2ショットも撮れる。正直、思ったほどの迫力はないんだけれど…紀元前からずっとピラミッドを守ってきた守護神。今は目の前にあるケンタッキーを見つめているらしい。

それからツタンカーメンの黄金のマスクが収蔵されているエジプト考古学博物館へ。

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ツタンカーメンエリアは撮影禁止なので、目に焼き付けるしかない。装飾品の豪華さ、デザインの緻密さ、設計の正確さ、現代の技術でも作るのが難しいのではないかと思われるものばかり。

また別途料金を払えば、ラムセス2世などのミイラ20数体が展示されたミイラ室に入れる。が、その権利(用意していたお金)は父に譲り、私と母はその他の展示やツタンカーメン室をじっくり見ることにした。あっという間に集合時間になってしまい(そもそも広さに対して自由時間が短すぎたのだが)おそらく3~4割しか見られなかった。が、充実した時間だった。

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夕方はカイロのバザールに寄り、残りのエジプトポンドを使い果たすべく、商売人との交渉に勤しむ。一度帰るフリをしてみたり、オマケをつけてほしいとねだってみたり。

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欲しかったアヌビス(ジャッカル)の置物が買えたので満足。右は途中で寄らされた香水瓶店で買ったもの。どちらもお気に入り。

再び夜中の便でイスタンブールへ戻る。いよいよ旅も終盤となってきた。

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