6合目
全10日中6日、全15公演中9公演が終了。
つまり、全体の6割が昨日で終了した。
昨日の夜のツイート。
登山が趣味のわたしにとって、〇合目の表現はしっくりくる。
特に富士山を登ると、6.5合目など「.5」まで細かに表示してくれるので、その時のコンディションによっていつも一喜一憂している(憂が圧倒的に多いけど)。しかも富士山の場合は大抵5合目からのスタートなので、表現として正しいかは微妙なラインである。
あとさらに細かく言うと、山って登って下りてで一つのイベントだから、頂上をゴールとしていいか問題。下山までと考えると、全体の6割終了はもう下山し始めている段階になる。だからあえて千穐楽を頂上とすることで問題をうやむやにした。
とか、ひとつのツイートにしてもあれこれ考えてしまうから、呟くのに時間がかかってしまう。もっとシンプルに書けばいいのだけど、物書きの矜持があるのか、ちょっとだけ捻りたいという欲望が勝ってしまう。もちろん思い立ってシンプルに書くこともあるけれど。
6合目。
半分は過ぎたけれど、まだ頂上は見えない。
山なら、身体は少しずつ慣れてきて、心地よい状態。木々の間やちょっと開けた場所から下界の景色が見えてきて、無駄にたくさん写真を撮ってしまうくらいの高さ。
舞台なら、疲れもあるけど、楽しめる余裕も出てきている。これまでの反省やお客さんの反応を元に、新たな試みを取り入れることもある。
7合目、8合目、9合目、そして頂上へ。
やりきったら達成感がハンパなくて、そして一抹の寂しさを覚えるのだろう。それは舞台も山も一緒。
あ、分かった。舞台を山で例えると、下山はバラシ(舞台のあと片付け)に近いかもしれない。
ぶっちゃけ面倒だし大変だけど、大切な作業。劇場へ、関わってくれたスタッフさんへ、お客様へ、そして仲間へ、感謝の気持ちを噛みしめながら行うもの。今まであったセットや道具たちが、どんどんなくなって、寂しさが募っていくもの。でも次の舞台へのスタートでもあるもの。
でもまだ千穐楽を考えるのは早い。
目の前の道を一歩一歩、確実に、大切に、進んでいくだけ。
それはそうと舞台が終わったら、山へ行くと決めている。
あとキャンプもしたいな。テントは持ってるし。
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