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鑑賞ログ数珠つなぎ「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」

ある作品を観たら、次はその脚本家や監督、役者の関わった別の作品を観たみたくなるものである。まるで数珠つなぎのように。
前回:本「三つ編み」

https://note.com/marioshoten/n/n76e5c201d7f9

数珠つなぎ経緯

ジュラシックパークからファンで、シリーズが公開されるたびに必ず映画館で見ていた。USJができた当初も、ジュラシックパーク・ザ・ライドに乗るためだけに行ったと言っても過言ではない。

ジュラシックパーク3部作が上映されて大ヒット、そしてワールドの3部作目である「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」がラストになるであろうと言われている。

金曜ロードショーではワールドの2作が放送され、テレビとは言えども、その迫力とハラハラとワクワクは衰えず、無理やりにでも引きずり込まれてしまう世界観……助かると分かっているのに「逃げて~!!」「危ないってぇ!!」と必死になってしまう。あの構成ってスゴイ。

新作はイマイチだという前評判も目にしていたが、そんなことは気にしない。気にする必要もない。ちょっと出遅れた感はあるが、心を躍らせながら見に行った。

あらすじ

〈ジュラシック・ワールド〉のあった島、イスラ・ヌブラルが火山の大噴火で壊滅、救出された恐竜たちは、世界中へと放たれてしまった。
あれから4年、人類はいまだ恐竜との安全な共生の道を見出せずにいる。恐竜の保護活動を続けるオーウェン(クリス・プラット)とクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、人里離れた山小屋で暮らしていた。そこで二人が守っているのは、14歳になったメイジー(イザベラ・サーモン)、ジュラシック・パーク創設に協力したロックウッドの亡き娘から作られたクローンの少女だ。
ある日、オーウェンは子供を連れたブルーと再会する。ところが、何者かによって、ブルーの子供が誘拐される。オーウェンはブルーに「俺が取り戻してやる」と約束し、クレアと共に救出へ向かう。
一方、サトラー博士(ローラ・ダーン)は、世界各地から恐竜を集めて研究をしているバイオテクノロジー企業の巨人バイオシンをある目的から追っていた。そこへグラント博士(サム・ニール)も駆けつけ、マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)に協力を求める。
人類と恐竜の共存の前に立ちはだかる、バイオシンの恐るべき計画とはー?
オーウェンとクレア、そして3人の博士は大切な命とこの世界の未来を守ることが出来るのか?

HPより

バイオシンの”悪”感

オーウェンとクレアのワイルドカップルの安定感は増し、そこへレジェンド3博士が登場。
世界中に恐竜がいる時代になっていた。例えるならば、凶暴なクマやライオンなどの肉食動物が恐竜に代わった感じであろうか。怖すぎる。

今までと違うと言えば、「巨大イナゴ」が出てくること。エリーたちを登場させるため、そして、悪の組織「バイオシン」と繋げるための入口である。

ハリウッド作品の、こういう悪の組織のネーミングって絶妙だなぁと思う。バイオハザードのアンブレラ社もそうだし、何というか、「悪」感がちゃんとあるんだよね。そう感じるよう仕向けられている部分はあるにせよ、巨大だけど、良い会社っぽくはない。うまいんだよな。

ネタバレ記事など読んでいると、実はバイオシンの経営者ルイス・ドジスンは初代ジュラシックパークに登場していたというから驚きだ。そういう伏線回収というか、過去作との繋がりやオマージュを発見できるのも、シリーズものの醍醐味である。

新旧大集合でもハラハラ

オーウェンとクレアは新しい仲間ケイラを伴ってバイオシンのある島へ潜入し、レジェンドたちはメイジーを保護して脱出を試みる中、あるタイミングで大集合する。

7人での行動は大変だ。普通なら1人や2人は死んでもおかしくないが、苦境を幾度となく乗り越えてきた恐竜対応のベテランたちはもちろん死なない。1m先に恐竜の吐息を感じながら、ジッと動かずにいることだってできるし、彼らの気を逸らす方法も熟知している。

我々に常に心地のいい緊張を与えながら、間一髪で危機を脱する。絶対に助かると分かっているにも関わらず、なぜあの爽快感が得られるんだろう。

ストーリーもさることながら、わたしはきっと、ハラハラさせてもらうためにジュラシックワールドを見ているのだ。

ブルーは真の主役

今やブルーは主役級の存在感。
今回の登場は少ないものの、ブルーはみんなが大好き。オーウェンやクレアから実際に守られているメイジーよりも、”みんなの子ども”感が強いのがブルー。

母になったブルーを見て、時の流れと、親心を感じたのはわたしだけではないはず。しかも両生類の機能で、ひとりで産み育てているというと聞いた暁には泣けちゃう。

最後。オーウェンと心での会話。泣ける。

観客それぞれが、何を語り合ったか想像できる。

「あたいは行くよ。あんた、元気でね」
「お前もな」

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