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山の選びかた

登山が趣味だと方々に触れ回っていると、

「どのくらい登ってるの?」
「どんな山に行ってるの?」

と聞かれることが多い。

回数については多い時は月2~3回だが、真夏や真冬は避けているし、コロナもあって行けなかったりで、年間で10回くらいがここ数年のアベレージである。一人(ソロ)で行くこともあるし、友人と連れ立って行くこともある。それぞれのメリットは以下。

【ソロ登山の良さ】
①スケジュールが立てやすい(思い立ったら行ける)
②自分のペースで登れる
③思わぬ出会いや助けがある

①、②は言わずもがな。③については過去にあったケースで言うと、車で来ていた方に近くの駅まで送ってもらったことがある。また山小屋の方と仲良くなって一緒に下山したこともある。残念ながら(?)恋愛的なものに発展したことはないが、一人だと声を掛けてもらうケースは格段に増えるし、自ら声を掛ける状況が多くあると感じている。(※基本山に登る人に悪い人はいないと思っている派だけれど、大丈夫かどうかは各々で判断してね)

【グループ登山の良さ】
①車の場合、経費をワリカンに出来る
②寂しくならない
③写真のバリエーションが増える

①金銭面でのメリットはやはり大きい。また一人でレンタカーを借りて運転して登って帰ってくるのはやはり重労働。誰かがいると金銭的だけでなく、運転も楽になる。②については正直一人でも寂しくない。けれど、話相手がいることで楽になったり時間が早く過ぎることはあると思う。また山に登ると心が開くのだろうか、相手の思いがけない考えや知られざる歴史を聞くことが多いので、楽しい。③は自分なら撮らない構図や被写体などの写真が共有されるので有り難い。

次は「山選び」について。
確かに、どの山が自分にとって、そして同行者にとって適した山かを選別するのは難しい。ソロで登るときは現状ほぼ百名山からピックアップしている。ただ最近は近郊の百名山を制覇してしまい、関東エリアでは日帰りが難しく標高も高い強豪の山々しか残っていないので困っている。同行者がいるときは二百名山まで範囲を広げて探している。どちらにしても以下のポイントを重要視して探している。

【山を選ぶポイント】
①1,500m以上の山
②なるべくピストン(往復が同じルート)じゃない山
③日帰り(泊まるなら山小屋や近郊の宿泊施設の充実度)
④アドベンチャーゾーンがあるか
⑤ワクワクするか

①は(個人的に)登り応えがあるかないかを感じる標高が1500mかなと思う。だが山と言うのは《どの地点から登るか》によってかなり違う。分かりやすく言うと、日本最高峰の富士山は3776mだけど、大抵の人が登る富士吉田登山口(五合目)の標高は約2300m。つまり高低差は約1400m。もし、1500mの山だとしても一合目から登るとすれば、高低差は富士山より大きい。もちろん高いほど空気は薄くなり、高低差以外のしんどさも生まれてくるので比較は出来ないのだが、標高が高いからと言ってそれだけで登るのが大変だとは言えないということを、色んな山を登り始めてから知った。

加えて言えば、どのルートを通るかによっても、山の感触は大きく変わる。緩やかだけど距離が長い、急だけど距離は短い、岩場が多い、階段が多い、舗装された道が多い、荒れた道が続く、、など山道の特色によって全然違う。同じ山でも本当に様々な道があるし、季節や天気によっても顔色はがらりと変わる。だから正直登ってみないと分からないことだらけ。

②は単純に同じ道だから飽きるから。車で出掛けた場合はピストンになりがちだが、公共機関なら行きと帰りの駅(バス)が違ってもいい。行ったことのない駅は不安も多いが、なかなかに楽しめるものである。

③は今のところ、って感じで、これからは泊まりが増えていくように思う。単純に近場の山が減ってきたし、これから山小屋も積極的に行きたい気持ちも増えてきたからだ。

④、⑤に関しては、もうフィーリングというか、直感に近いから説明が難しい。情報源はもっぱらYAMAPというアプリで、多くの登山者が登った山の記録をアップしてくれている。皆さんのログを見て、「ここに決めた!」と決断を下すことも多い。自分の記録も残せるのでお気に入り。

その他のおすすめサイト。

ヤマケイオンライン

ヤマレコ


やる気のない人に勧める気は毛頭ないけれど、興味がある人はぜひ登ってみてほしい。わたしは山登りが好きだから。

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