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トレラン記⑦~次のレースへ向けて

2023年、8年ぶり4回目のフルマラソン(北海道)完走、初50キロ(沖縄)完走、そして2024年、トレイルランニングに挑戦する41歳わたしの物語。
トレラン記⑥はこちら


勢いあまってエントリー

5月のレースが終わって、少しの感触をつかんだ私。
「この勢いのままに次のレースに出たい!」
と、6月のスケジュールとにらめっこしながら大会を探しまくっていた。

幸か不幸かちょうど休みの日に開催される大会を見つけてしまったのだ…
それは・・・

17th SKYLINE TRAIL SUGADAIRA

しかも、30㎞の部にエントリー。

よく考えたら、30㎞って、前回の倍だよ、倍…!!
いや、倍以上だよ…!

勢いってのは怖いもんです、

なのでとにかく練習しなきゃということで、わたしのホームマウンテンである丹沢に向かったのである。

※6月4日のことです!

トレーニングマウンテン&ルート設定

今回の目的としては以下ふたつが中心である。

・蛭ヶ岳、檜洞丸の丹沢山地西側のピークハント
・20~25km、8時間活動

今まで丹沢山地の中で丹沢、塔ノ岳は数回登頂したが、西側は未開の地であり、YAMAPの『奥多摩ハイカー』バッヂをゲットするにはそのエリアの登頂は必要不可欠なのである。

菅平30kmは、制限時間9時間のレースである。
山の中をそれだけ長い時間、歩いたことはあっても、走ったことがないので、まずその経験を積むべきであろうと思った。

比較的行きやすい場所で、標高と距離が稼げる場所と言えば、丹沢しかない!ということで、西丹沢スタート・ヤビツ峠ゴール(調子が良ければ大山とかまでも視野に入れて)でルートを設定した。

厳しいぜ西丹沢

丹沢(塔ノ岳)って行きやすくて近い印象だったけど、西丹沢って、、、遠いね・・・

まぁ考えてみたら西側だから当たり前なんだけど、始発5時で出発して着いたのは8時半。新松田駅からのバスが長くて長くて・・・平日だったけど思ったより登山者がいて驚いた。

天気も良くて、意気揚々と走り出したわけだが、難所のオンパレード。
まず沢越えを強いられ、グローブが水没(ゴーラ沢)。
岩ゴロゴロの急登でほぼ走れない。
草が生い茂ってて、足が濡れる&こそばゆい。
舗装道が続き、走りづらい。

まずは最初のピーク「檜洞丸」に到着。
5kmもないのに2時間弱かかってしまった。

その後は鎖場も登場し、やっぱり走りにくいルートでアップダウンを繰り返す。

さらに2時間ほど経過し、神奈川県最高峰の蛭ヶ岳に到達。
距離はまさかの9kmちょっと。

厳しすぎるぜ西丹沢!!
もう少し走らせてくれよ!

正直トレランには向かないルートだなぁと後悔し始めていた…

ちゃんと登山要素も楽しみつつ

蛭ヶ岳に到達したとき、少し道を間違えて、小屋の裏側に入ってしまった。
そこで裏口から出てきた仙人みたいなおじいさんと出くわした。

ものすごくお腹が減っていたので、
「なにか食べるものはありますか?」と聞くと
「カレーならできるよ」と無愛想な返事。
「じゃあお願いします」と返すと
「あっちに回って」と指示された。

山頂はガスってて寒かったので、寒さを逃れられる小屋は有り難かった。おじいさんにカレーを注文。どうやら「ひるカレー」は名物らしい。

おじいさんはカレーを持ってきて、わたしのシャツを見てこう言った。
「富士山のレース走ったんか?」
「はい、この前」
「すごいなぁ」
「・・・あ、これは13キロの大会で…」
「13キロぉ??」
わたしのTシャツに【FUJISAN】と書いてあったので、どうやらMt.FUJI100と勘違いされたみたい。混乱させてしまってごめんなちゃい。
富士山絡みのレースって本当にたくさんあるからね。

そうして頂いたひるカレーはとっても美味しかった!
山小屋での食事は登山の楽しみの一つ。

あと鎖場もトレラン的にはタイムロスだけど、やっぱり岩場登りは楽しい。
丹沢は鎖場も結構あるのだけど、トレランシューズの身軽さと相まって、ものすごく登りやすかった。

これが混乱させたTシャツ

苦難の水場補給

今回用意した水分は500㎖×2だったので、どこかで補給する必要があった。マップを見ていると丁度よいタイミングで水場が現れたので、そこへ向かって進んでいった。

ルートを外れ、少し下る。

もう少し下る。

まだ下る。

まだまだ下る。

え、こんなに下るの?もういやや下りたくない!
だってまた登らなきゃいけないんでしょ!いやや!

と思いながら下ってたらようやく水場が現れた。
しっかり補給。水うまい!冷たい!最高!!

疲れた身体に追加の上り下りは苦難だったけれど、水がないとこの先走れない。命の水だ。エイドって本当に有り難いよなぁ。

お久しぶりの丹沢

足の疲労もあるけど、相変わらずの舗装道にあまり走れぬままひたすら進んでいく。

尾根の遥か遠くに見える丹沢山頂らしきでっぱり。
毎度のことながら「えぇ~!あそこまで行かなあかんの!」と絶望に襲われる。しかも距離はあまり稼げていないことにも泣きそうになる。

そうして久々に訪れた丹沢山。
トイレの工事が行われていたので小屋には立ち寄らず(営業中ではあったが)、写真だけ撮って先を急いだ。と言ってもガスってたので、富士山も見えず。

ここで5時間経過。距離は12キロちょっと。
え、この前のレースよりも進んでないの!?嘘やん!!
25キロ行くとか無理ゲーじゃん。
必死に頭を巡らせ、どのルートで行くべきか考えた。

草木を守るための舗装道が続く。

ヤビツか大倉か

丹沢以降は塔ノ岳などいくつかのピークはあるが、基本下りとなってくる。
いつもは写真を撮ったり休憩したりの塔ノ岳もほぼスルーし、一旦ヤビツ峠に下るルートを選択。ただ、バスがあまりないことが心配の種。

基本下りながらも、岩場があったり、いつものお地蔵さんがいたり、楽しみつつ進んでいく。ぬかるんでいる場所も多くてなかなか難しかったけれど、登りよりは走ることができた。

そして分岐点。16:10。

3.3キロでも遥か遠くに感じる

ヤビツに行く方が距離的には短いがバスがない可能性が高い。
大倉は距離はあるが、確実にバスがある。

わたしの格安スマホは電波が入らないのでバスが調べられない。
ヤビツで路頭に迷いたくないので、大倉ルートに変更することに。

あとは時間と身体との闘いである。

足の疲労が重なり、膝も違和感が出だしてきた。

そう、わたしは長時間の運動では膝が痛くなってしまうのだ。
それも今回のトレーニングで確認したいことであった。

――30キロの山道を耐えうる膝なのかどうか。

ここへ来てようやく走りやすいルートが増えてきたのはいいが、膝もギリギリ一歩手前となっていた。少しずつ空も暗くなってきている。

急ぎたいが膝を守りつつ走らねば。
そんなせめぎ合いをしながら山を駆け抜けていく。

終盤、一般道に出てきてからが地獄。
下りのスピードは半端ないが膝が壊れそう。
膝サポーターを装着し、スピードを制御しつつのラストスパートだ!

帰着&風呂

そして見慣れたバスターミナルがようやく見えた。
いつもとは反対側(裏側?)から橋を渡ると、大倉バス停。

着替えたり休んだりゆっくりしたかったのに、10分ほどでバスが出発だったので、ジュースを買ってシューズを洗ってすぐに乗車。

大倉から渋沢駅までは10分ほどで到着。

そこから鶴巻温泉駅へ向かい、鶴巻温泉「弘法の里湯」へ。

トレランザックに押し込めた最小限の着替え&風呂道具を使う時が来た!
これから必要なモノを必要なだけ持って行けるアイテムやパッキングの能力を上げていくことが大事だなぁと改めて思った。

それは登山でも求められるし、旅行にも生かせるだろう。

トレトレまとめ

【結果(YAMAP)】
活動時間:8:00(休憩29分含む)
距離:24.9km
獲得標高:2606m

うーん、どう考えればいいのだろう。
ルートがトレラン向きでなかったことは間違いない。
休憩抜くと、7時間半で約25km完走。
30kmレースと考えると、ギリゴールできるかなぁ?って感じかしら。

まぁトレーニングとしての成果はさておき、丹沢山地を制覇できたこと(バッジ獲得まではあと一つあるけど…!)、ケガ無く最後まで走り切れたこと、あとやっぱり楽しかったことは良かった!

今の状態

そしてあと1週間後に迫ったレース。
10日間北欧旅行していて、ランニングはしていたものの、トレイルは出来ていない現状。
さらに、梅雨入り。
6月のレースなんだから当たり前なんだけど、雨嫌だ。

不安しかない。

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