![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/31920554/rectangle_large_type_2_2c24a44faca74feb9b6fd30a05fd16ed.jpg?width=800)
髪を切る理由
女性が大胆に髪を切ると大抵「失恋」と思われがち。その思想、もうウン百年前のものなんじゃないかと思うんだけれど、未だに言われるから、古典みたいなものになっちゃったんだろうな。
わたしは以前、ヴィッセル神戸の応援番組を担当していたので、選手を取材させてもらっていた。サッカー選手はヘアスタイルを変える選手が多い、印象がある。野球選手と比べると、統計を取ったわけではないが、断然多い、気がする。
特に、ケガで長期離脱している選手のヘアスタイルの変更率は高い、ように感じた。ピッチに立てない、リハビリ&筋トレ三昧、もちろん注目もされなくなってくる。その中で、仲間やチームが好調にであれば、嬉しい反面、きっと苦しい。苦しいと言うか、もどかしかったり、焦りだったり、生まれてくるのが当然だ。
ヘアスタイルを変えて、心機一転するのは自然なことのようにも思える。
何か変えたい。気持ちを。
とにかく晴らしたい。鬱憤を。ストレスを。焦りを。
生まれ変われたような気持ちを味わえる。今までやってこなかった髪型をした自分を見たら、何かできるような、勇気のような気持ちが沸いてくるだろう。全部想像ではあるけれど。
ヘアスタイルチェンジの理由を直接選手に聞いてみても「なんとなく」「飽きたんで」とかしか答えてくれない。わたしが想像しているような答えをくれたことはなかった。
8月に入って、わたしは猛烈に髪を切りたくなった。
この暑さで。YES.
イメチェンしたくて。YES.
鬱憤を晴らしたくて。YES.
今の自分を変えたくて。YES.
失恋したので。NO.
今まで生きてきた中で、ベスト3に入る短さ。
「失恋したの?」って間違いなく聞かれる短さ。
ドライヤーの時間が4分の1くらいになる短さ。
ヘアセットの仕方を見失う短さ。
明日絶対寝ぐせの付く短さ。
会った人が反応に困る短さ。
今までと違う自分になれた気がした。明日は少しだけ自分の嫌な部分を無くせるかもしれない。明日は少しだけこれまでより頑張れるかもしれない。
逆かもしれないけど。何も変わらないかもしれないけど。
髪を切ることって、そんなもん。
どうせ伸びる。
さよならした髪の毛。
トップ画像は途中経過。もっと短くした。
クリエイトすることを続けていくための寄付をお願いします。 投げ銭でも具体的な応援でも、どんな定義でも構いません。 それさえあれば、わたしはクリエイターとして生きていけると思います!