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彼女とわたし

彼女とは、わたしの親友。そして、幼なじみ。

小学校の頃からの付き合いで、離れたり近くにいたりとなんやかんだ言って一緒にいる存在。

今回、シェアアトリエで開催している”fureru”の場に彼女も招待した。今まで私は自分と向き合うことや、人生とはとずっと考えていたタイプなので内観することがどちらかと言うと好きな人。今回の他のメンバーはどちらかというと私に似たタイプなので、彼女はもしかしたらしんどいかもと思いながらも、誘いたいという気持ちが大きく招待したのだ。

断られるかなという不安もありながも、絶対に来た方がいいと思っていたので、彼女に電話をした。

「行く。参加する。」

彼女の言葉は、即答で二つ返事だった。いつもは、すぐに返事をするタイプではないので正直驚いた。

どこか奥に覚悟があるという感じだった。


”fureru”の1回目。

彼女が集まったメンバーや雰囲気に圧倒されているのを感じた。そりゃそうだ。本気で自分と向き合うと決めた人達だから。少し緊張して話す姿をそっと見守った。その日は、私自身号泣することがあり、私がぐちゃぐちゃではあったが、彼女のことは気になっていた。私が号泣するもんだから、彼女も横でもらい泣きをしていた。そうだ。いつも私が泣いていたら、よく一緒に泣いてくれたことを思い出した。

その日の帰り、みんながハグをしていた。私もハグが得意でないタイプなのでそわそわ。彼女も一歩下がったところで、みんなのことを見ていた。私が、彼女にハグをして〜って勝手にリクエスト。笑

体がカチコチンのままでハグされていた。だけど、わたしの好きな人達の中にいる彼女をみて嬉しかった。


”fureru”2回目。

今回の彼女は、初めから何かが違った。空気感というか腹が据わったような感覚。前回の時とは別人のような雰囲気。この前は、少し後ろに下がった感じがあったが、今回はわたしはここに居るという感じがした。

絵を描く姿は見ていないけど、とりあえず無心で子供のころのような感覚で描いたと言っていた。

「おもしろかったー。」

とやりきった顔で満足そうな印象であった。

みんなのシェアの時間でも自分の感じたことを伝えていた。その姿もずっと彼女を見てきた私にとってはなんだか嬉しい時間だった。とても生き生きして子供のような姿だった。

実はこの日の絵を描いてから、彼女の深い内観が始まったのだ。

彼女と会い、話をした。彼女がなぜ、あの絵を描いたのか。気になる色を選んで無心で描いた時に彼女の中に内側にいたのは、彼女が大好きだったおばあちゃんだった。

絵を描きながら無意識のうちに、おばあちゃんから受け取った愛情に触れていたのだ。

それは、言うまでもなく、彼女の源である。

彼女は、両親が共働きで忙しくあまりかまってもらえない幼少期を過ごしていた。その時、ずっとそばで彼女を見ていたのは、おばあちゃんだった。

そういえばよく昔からおばあちゃんの話をしていた。私も何度か会っている。物腰が柔らかく、やさしく温かく包み込んでくれる存在というのが伝わっていた。

そのおばあちゃんから、受け取っていた愛のカタチが彼女の源であった。

彼女は、おばあちゃんのことを感じ、筆を走らせて描いていたのだ。そのことを話す彼女の目頭には柔らかい優しい涙が溢れそうになっていた。嬉しそうに、子犬のように無邪気な感じで。

「魂が震えてるよ。」と言わんばかりに、私の内側も震えていた。

目の前の大切な人は震えると、私の内側も震える。その震えは、細かく優しく喜んでいる。

そして彼女は、「こんな気持ちになったことはない。本当に嬉しい。ありがとう。」って。猛烈に嬉しくて、帰り道の私は泣いていた。

今までも彼女とは深い繋がりを感じてはいたが、より深い繋がりを感じた。それは、言葉で交わすこいうより、振動で交わす

共に震え、それを一緒に味わう感覚。人は源の深い愛に触れると、その周りの人も幸せにできると心から感じた。


そして、彼女の名前は「愛」


これからその深い源の愛から、彼女が表現しながら生きていく姿が本当に楽しみである。

震えを一緒に感じさせてくれてありがとう。

これからもよろしくです。





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