見出し画像

あなたは何に触れたいですか?

シェアアトリエ《TUKURIBA》でART教室″fureru"を開催。

これを初めるきっかけとなったのは、ただ〝平田里菜″ちゃんという存在にみんな触れて欲しい!

ただ、それだけ。


彼女の中にある世界。

自分の中にある世界。

それをただ感じるという場所にしたかった。

それは、人に触れる、空間に触れる、あなたに触れる、自分に触れる。ということ。


頭ではなく、感じる。

自分の感覚を信じる。

どんな展開になるかなんて分からないというのが、エキサイティングな場だった。


画像1

まずは、部屋一面に広がる大きな真っ白い紙に、大人も子供も体を使っていっぱい表現した。

それは、自分が踊る感覚に近く、誰とか関係なく私は私という感覚のみ。

時にはお互いと触れ合い、感じながら描くことを進めた。


ただ人間という存在達がそこに描くということは、パワフルだった。

いつも思考と共に話している人も、その時間は自分に集中していた。


実は、この日場にとても敏感だという少年が参加していた。彼は、場になかなか馴染めないということがあり、不安の中お母さんと参加してくれた。

そんな彼は、初めから場に馴染んでいたものだから、どんな心配があるのだろうと感じるくらい楽しそうに過ごしていたので私はあまり気にしていなかったのだ。

そんな彼の姿を見守っていたお母さんは驚き、喜びの涙を流していた。

そう。

彼は、ただ彼で存在していた。

ただ、一人の表現者としてそこにいたのだった。

その空気に触れた私は、嬉しさと彼の存在感にありがとうと感じた。


他の子供達も親も、自分に集中しながらも、その場の空気を感じていた。

最後に一枚づつ、自分のARTに取り組んだ。

大きな紙で思いっきり遊んだ後なので、手が面白く動く。

考えるより、感じることを優先させて手を動かした。

そして、一人一人のARTを完成させた。

評価もなく、ただ自分で在るという練習のような時間だった。


人は、日頃どれだけ、自分に嘘を付いているのだろう。

人は、日頃どれだけ、我慢をしているのだろう。

人は、日常の忙しさに身を任せて、感じることをやめ、ひたすら考える。


それは、生きるという喜びから離れていくような感覚。

それを取り戻せるような1日でした。


彼が、ただ彼でいること。

私が、わたしでいること。

それが、どんだけパワフルなことか。


私が、ただ私として表現すること。

それは、特別なことではなく日常のさりげない瞬間を大切にしたい。


もう、自分に嘘をつきたくない。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?