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ママ先生、外国語専科&2校兼務奮闘記 その9【3年生初回授業記録】

勤務校で3年生4クラスの初授業。1時間目が空きで、2ー5時間目に授業。1時間目の空き時間は、明日に控える4年生、5年生、6年生の授業準備。主に序数のピクチャーカードの作成と印刷、ラミネート。以前の担当者が作成済み、もしくは購入できるといいのだが、今回は自分で作ることに。

あっという間に授業スタート。教室に入ったら、黒板に世界地図を広げる。これは学校にあったもので、まだ新しい。Google Earthでするのもありかと思ったが、今回はアナログで。子供達は群がってきて、日本はここ!とか、アメリカ行ったことある!とか(比較的裕福な地域なので)様々話している。序盤は外国語ファイルの配布と記名。アルファベットの名前シールを渡しているので、外国語の時間はそれを見ながら名前を書くことを伝える。

軽く自己紹介。
「my name is ◯◯先生. Call me ◯◯先生, せーの!」
これぐらいさらっと。子供達は私のことではなく授業が楽しみなので。息子から借りた飛行機のおもちゃを出す。
「today, I bring this one!」
「あー!飛行機!」
「let’s go to travel! First of all, let’s go to Finland!」
地図の上で飛行機を動かす。デジタル教科書で映像を流す。国旗のピクチャーカードを貼り、その下に「テルヴェ」とカタカナで書く。教科書の並びで、同じように進めていく。

ケニアの紹介では、黒人の男の子が出てくる。3年生なので、「茶色っ」とか、笑いが起きた。そこで次のように話をした。
「世界にはいろんな肌の色の人がいます。日本人は『黄色人種』と呼ばれています。アメリカやオーストラリアには『白人』と言って、肌の白い人がたくさん住んでいます。(まあ、いろんな人種が混ざっているけれど、今回はシンプルに。)アフリカには、『黒人』が多いです。昔むかし、『白人はこの施設に入ってもいいけど黒人はダメ』とか、『白人は使ってもいいけど黒人はダメ』という暮らしをしていたことがあります。」
「えー」
「『えー』って思うよね。肌の色が違っても同じ人間に違いはありません。同じように、目の色が茶色い人もいれば青い人もいるし、髪が金色の人もいれば、くるくるしている人もいます。『自分とは違うな』とびっくりすることもあるかもしれませんが、それを『茶色っ』って言ったり、笑ったりするのは差別なのでやめましょう。」
映像を見せる時は人種のことで無意識に差別発言をする子がいるので、きちんと伝えました。


インドの映像では、女の子が掌を合わせて「ナマステ」と言います。ここでジェスチャーの話題へ。
「両手を合わせるこのポーズは、日本ではどんな時にしますか?」
「いただきます、ごちそうさま、お祈りのとき、ごめんねのとき」
「インドでは挨拶の時に使うんだね。みんなは『おいでおいで』ってどうやってしますか?(掌を下にして指を動かす)なんとアメリカでは『あっちいけ』って思われるんだそうです。『シッシッ』って感じ。掌を上にして指を動かすのが『おいでおいで』だそうです。じゃあ、今日教えてもらったから、使ってみよう!って、日本で同じようにすると、ちょっと失礼な感じがします。国によってジェスチャーの意味が違うので、旅行に行く時はちょっと気をつけてくださいね。」

最後まで紹介できたら、教科書に載っていない国も紹介する。そのあと、歌を歌う。

聞くので1回、2回目に歌ってもらう。最初なので、挨拶のところだけでOK。

続いて挨拶カードの配布。

子供達は1カ国ずつ持っている。その国の挨拶、I’m ◯◯.と名前を言ってカードを交換する。自由に立ち歩く間、先ほどの歌をバックミュージックで流し、歌が終わったら席に戻ってもらう。1クラス目はここでタイムオーバーとなった。
2ー4クラスは、この後、5ページにサインを書いてもらいながらもう一度カード交換をする、振り返りを書くところまでいけた。

勤務校は私が各クラスに行くのだが、パソコンの置き場所がバラバラなのでセッティングに時間がかかってしまった。ピクチャーカードや地図、集めたファイルも全て持ち歩きとなる。英語ルームのある兼務校は、そういった手間がないのでやりやすいなあと感じる。

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