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陽の当たるキッチンに帰るまで

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子供の頃にはじめて料理をした時から、今の一人暮らしと料理の関係、そして「陽の当たるキッチンのある家に住む」という夢までの話。毎週水曜日更新予定!
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記事一覧

最後の晩餐

 本当に金木犀が香っているのか、記憶の中のイマジナリー金木犀が香っているのかわからなくな…

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#8 キッチン、ふたたび

 あと何万回、ご飯作るの面倒くさいなあって思うんだろう。  あと何万回、ご飯作るの最高楽…

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#7 命の味

 友達の早織ちゃんの料理は、早織ちゃんの味がする。  わかりやすく華美な風でも、豪勢な風…

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#6 豆苗とリレー

 まだ芽が生えるのか!と、切り花の先っぽを見ながら目を見張っている。  そして、鏡で自分…

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#5 明日が詰まった冷蔵庫

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箸休めの箸大運動会

 9月ですね。 8月1日に梅雨が明けたと思ったら、9月1日に秋の涼しさがやってきて、今年…

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#4 秘伝のタレめぐるからだ

 名前もレシピもない料理ばっかり作るくせがある。  「冷蔵庫のなかのもので適当に作れる人が本当の料理上手ですよ」なんて言う人もいるけれど、適当にしか作れない私は、そうとも限らないぞ?といつもひっそり思っている。  名前がないと不便なのは、特に、人に食べてもらう時。これはなんだろう…と自分でもわからないものを、誰かに食べてもらうのはひとつ関門が増える感じがする。  それに、自分一人で食べていたって、時々大きく失敗する。なんじゃこりゃ、全然美味しくないなあ、と思いながら食べるこ

#3 塩ふる夜空

 この夏は、打ち上げ花火を見ることはないんだろうなあとぼんやり思う。  とは言え、そもそ…

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#2 こどものおとなな包丁

 いつから料理をしてたったんだっけ?と振り返って、ぱっと思い浮かんだのが、小学校低学年の…

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#1 陽の当たらないキッチン

 私の実家のキッチンは、全然陽が当たらなかった。  私は、家族は好きだけれど、実家という…

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