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二度目まして上手

初対面と同じくらい、2度目ましてを大事にしたい。
全く知らない人ではなくなっている2回目の対面。でも、まだ親しいわけではないよね、という少しの壁が残る。それがデートなのか仕事なのか、どこか窓口なのか、学校なのか、オンラインからの初対面なのか、場所や1回目に過ごした時間の濃さによって変わってくるけれど、いずれにしても2度目ましての距離の取り方が絶妙な人に出会うと素敵だなと感じる。


先日お会いした2度目まして上手さんは、取材で一緒になったカメラマンだった。ライターという仕事柄、初めての場所で初めての人に話を聞く場面が多い。仕事モードなら場所見知りも人見知りもそんなにする方ではないのだけれど、待ち合わせ場所についた瞬間こちらに気づいて声をかけてくれた彼のおかげで、一気にその日のペースを掴めた気がした。

以前、言葉の企画という講義のなかでコピーライターの阿部広太郎さんが「あ、」と気づくことは愛なのではないか、と、話してくれたことがある。気づく、声をかけるという行動だけでも「私はあなたを知っています」というメッセージに親しみをこめられる。時間にしたらほんの一瞬。それだけこんなにほっとして嬉しくなるんだなと、改めて感じる現場だった。


きっとなにかしらの縁があるから訪れる2度目まして。
次の誰かとの2回目は、自分から気づいて声をかけてみたいなと思う。


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