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時を越えてつながる

「里山ハーモニー」ブログ

オーナーInstagram

新潟県の田上町にある蔵付き古民家「かなでの家」を中心に3つの拠点を持ち、
音楽や自然が大好きなオーナーが、自然体験プログラム、親子リトリート、フリースクール、民泊、ハーブティー販売など様々な活動を展開している。


私も、学校以外での教育活動に関心があって紹介していただいた。

私は、フリースクールと放課後デイサービスのスタッフとしてアルバイトする予定だったのだが、色々あって、今は主に自家製ハーブや野草の収穫とハーブティーの袋詰などの仕事をしている。

仕事内容が変わっても関わり続けていたのは
オーナー夫婦の人柄と思いが素敵だったから。

とはいえ、なかなか会えないなかでの業務請負はうまく意思疎通ができず苦労したところもあった…

それでも今は、この出会いにとても感謝している。


おそらく自分で仕事を選んだら、
なかなか選ばない仕事だったかもしれない。

仕事内容は、
畑で、ヨモギやドクダミ、カモミールやレモンバーベナなどを摘むこと
摘んだ野草やハーブを洗ったり茎から外したりして食品乾燥機にかけること
乾燥した野草やハーブを袋詰して商品にすること

生い茂るヨモギ

飼っているヤギを撫でてみたり、
ビニールハウスの中で、あまりにも逃げないアゲハ蝶見つけて、毛深いんだなって思ったり、
カモミールを収穫していたら双子見つけて嬉しくなったりする。

ふたごのカモミール

そんな平和な時間だ。

作業をしながら、初めて見るハーブだけでなく
私にとって馴染みのある野草も多くあったことを思い出した。

実家の庭にはいろんな草が生えていた。
花や植物が好きなばあちゃんが元気だった頃に、
庭で土いじりをしながらいろんなことを教えてくれた。

ヨモギやドクダミは実家の庭にも生えていて、
家の庭でヨモギを採って草餅作ったり、
虫刺されにドクダミをつけたり…

ユキノシタを天ぷらにしたり、
キンカンを取っておやつにしたり、
火傷にアロエの樹液を塗ったりもした。

スギナがツクシだったのは初めて知ったけど、
公園とかに生えてたツクシをおままごとで使ってた。


そんなことを思い出し、
実家に帰省した時に(ちょっと遅かったけど)
久しぶりに庭のヨモギで草餅を作ったり、
柿の葉茶を淹れてみたりした。

実家で作った草餅

これらを通して、父、母、じいちゃんと、
思い出話と今の仕事の話をした。
(ばあちゃんは今はもういない)

私の中で、ばあちゃんとだけ繋がっていた記憶が
父や母ともちゃんと繋がっていることに
初めて気づいた。

これ以上にうまく言葉で説明しようがないのだけど、
離れていても、ちゃんと家族なんだって思えた。

大切な思い出を共有できる人がいることが嬉しかった。


私は、大学進学を機に実家を出てから
一人暮らし8年目になる。

最初はとにかく家を出たかった。

好きとか嫌いとかよりも、
この人たちに頼って生きていること、
自分の人生に干渉されることが嫌だった。

もっと自由に、生きたかった。

実際には、色々と支えられていたんだろうけど。

今も、毎日顔をあわせるわけじゃないからこそ
ちょうどいい距離で大切にできていると思っている。


価値ある時間は、
「何をするか」よりも「どう捉えるか」
で決まるのかもしれない。

そのためにも、
私は「誰と過ごすか」を大事にしたい。

私の価値観や物事の捉え方をアップデートするために。


25歳も、あと5日。

特に、中学校教諭を退職してから、
世間の普通があまりにも実態のないものだと気づいて、
知らない世界がものすごくたくさんあることを知って、
心から感謝できることが増えている気がする。

少しは成長しているだろうか。

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