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いつもと変わらずに過ごした三が日

クリスマス、大晦日、お正月……。イベント続きの毎日が落ち着き、昨日、今日あたりから仕事はじめの人も多いと思う。

ずっと胸がざわついてじっとしていられない年明けだったけれど、それでも、三が日はいつもどおりに過ごして、日常を保てるように努めてきた。

それも困難が訪れたときに私たちにできる、大切な役割だと信じて。


能登は私が大学生のころに1ヶ月だけ住んでいた場所。人生に悩み、休学を決めてから一番に訪れた場所。フリーランスという働き方を知って、初めて自分を認められた場所。

短い時間なのにあまりに思い出が多すぎて、大切な人がたくさんいて、居ても立っても居られない。

でも今は、できることをして、救済や復興支援はプロの方に任せて、騒がさから抜け出すことに努めて。しっかり地に足をつけて、日常に戻る。


いつもどおりに過ごす、がどうしても難しくて、地元へ帰ったときに元アルバイト先を訪れた。

何をやっても続かないこの私が、6年ほども働いたカフェ。相変わらず年末年始も営業していて、元旦から開いている扉。顔を覗かせると、大きな笑顔が私を包む。

お決まりの年始の挨拶をしたら、「そういえば……」といつもどおりの会話が広がる。

そこに日常があることに心が救われる。

悩んで、「もういっか」って諦めそうになったとき、彼女たちのあたたかさと眩しさに何度も救われてきた。そんな彼女たちもきっと、心身の平穏を保ち、日常を取り戻そうとしているんだろう。


今日からメールやチャットが動きはじめた。日常は進んでいく。

私も自分のペースで少しずつ、いつもと変わらずに過ごしていこう。

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