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ありのままの自分で取り組んだ就活

はじめに

こんにちは。
つい先程内定の承諾をしたばかりの、就職活動終えたてほやほや23卒大学生です。

私が就職先を決めたのは9月で、周囲の就活生と比べると比較的遅い方だったと思います。

同期の友達が着々と内定を決めていく中、髪色を明るくしたい欲望と戦いながら就職活動に取り組んだ約半年間。

その中でも今回は、私が最も大きな学びであると感じる「就活における自己開示の大切さ」をnoteに記したいと思います。

就活開始

3月の情報解禁。
就職活動の知識がほぼ0だった私は、とりあえず手当たり次第名の知れた大手企業にエントリーをしていました。

自分のやりたいことや将来のビジョンみたいなものが全くなかったので、当時親しくしていた先輩から大手に決めたという話を聞き

「名前の知れてる会社がいいのかな〜」
「安定してそうだしいいか〜」

という漠然とした気持ちでぽこぽこエントリーをしていたように思います。今思うとめちゃくちゃ無謀なことでした。


就活に自我はいらない?

就活を本格的に始め、怒涛のES締切ラッシュや面接準備に追われるようになった頃、見出しのような気持ちに囚われるようになりました。

文章を書くのが元々好きだったこともあり、ESを書くことそれ自体はそこまで苦ではなかったのですが、自分の書いたESを先輩方に添削してもらう中でなんとなくふわふわとした違和感が生まれるようになりました。

というのも「もっと簡潔に」「もっと論理的に」「ここは削れる」などの助言によって、こだわりを持って選んだ日本語やこの表現がいいと思って書いた文章が、ESにおいては「蛇足」として消去されることが多かったのです。
文章の中から自我が消えていく、という感じでしょうか。

添削をしてもらったESはとても簡潔で分かりやすく、ありがたいことにどんな企業もESで落とされることはほぼありませんでした。

ただ、このあたりから私の中で「もしかして就活において、自我って要らない...?」という偏った認識が生まれはじめました。

「自我を出してはいけない」という認識が生まれたことで、その後せっかく進んだ面接ではどこまで自分の話をしていいのか分からなくなってなんとなく言い淀んでしまうことがあったり、当たり障りのないことしか言えなくなったり、葛藤を抱えるようになりました。

そもそも私ってなんでこの企業に行きたいんだっけ?
就職した後のことが全く想像できない。
どうせうまく話せないし面接に行きたくない...。


どんどん将来のことを考えるのが憂鬱になり、一生学生がいいよ〜〜〜という駄々こね期に入っていたように思います。

そんなふうに迷走していた時、知り合いの紹介でinteeさん(https://intee.jp/student/referer?introducer=tWF8Bqt%2BCUAr0AsGfQ3T0w%3D%3D)に出会い、自分の就職活動をもう一度見つめ直すことになりました。

5月はじめことでした。


自分に向き合い、正直に

自分が何をしたいのか、何に興味があるのか、何を大切にしたいのか、その根拠はなんなのか。
inteeのみやけんさんとの面談の中で一から丁寧に自分と向き合い、軸の洗い出しをしました。
(本当にお世話になりました...。)

何の知識もビジョンもなく就職活動を進めていた時に比べて格段に自分や企業への解像度が上がっていき、感動したことを覚えています。

そんなふうにして徐々に選考に進みはじめたある日、とある企業から「自分があまりなさそう」「自己理解が浅い」というフィードバックを言い渡され、衝撃を受けます。

面談の中で自分自身の軸ややりたいことが明確になってきた中で「自分があまりなさそう」と言われてしまったことに対する驚きでした。

そんな時、みやけんさんに「面接で全てを話せていないんじゃないか?これまで面談で話し合ってきた過去の暗い経験やネガティブ寄りな思想も、包み隠さず企業に話すべき。そうすることで企業を志望する根拠がより伝わるし、会社とのミスマッチもなくなる。」という話をしていただきました。

私はESの時から、就活とはとにかく自我を消して、当たり障りのないことを言いながら、採用してもらえる人間を演じるものなのだと決めつけていました。

しかしそれは、明確な志望理由がない会社を志望し続けていたからこそ起こっていた決めつけでした。

「名前が知られているから」「安定していそうだから」「親しい人に薦められたから」という理由だけで企業選びをしていた頃と比べて圧倒的に軸がしっかりしてきた今、本当の自分を隠す必要はなくなったのです。

さらにみやけんさんは「本当に大切にしたい軸や価値観、強い意志は、実はネガティブな体験から生み出されることの方が多い」とも教えてくれました。


私はこれらの話を踏まえ「自我を消さなくてもいいんだ、辛い経験もネガティブな考え方も、もっと正直に話してみよう。」と、考えを改めることができました。

その後、私は面談でブラッシュアップした自分の思想、価値観、その考えに至った過去の体験など、ポジティブなことからネガティブなことまで包み隠さず話すようにしました。

最初はドキドキしていましたが、「話してくれてありがとうございます。」「よりあなたのことを理解できて嬉しいです。」という言葉を多くいただけるようになって、少しずつ自信が持てるようになりました。

実際に「きちんと自己開示ができている」という評価を多くいただけるようになり、選考通過に繋がることも多くなりました。

最終的に私は、「自分がなさそう」というフィードバックをいただいた企業からリベンジの機会をいただき、改めてきちんと自己開示をしたことで、ご縁あって内定をいただくことができました。

時間はかかったものの、自分の考えをとことん話した上で受け止めてくれた会社だという安心感が生まれ、心から納得して内定承諾の意思を固めることができたように思います。


自己開示をすること

冒頭でも述べましたが、私が就職活動を通して1番強く感じたことは「自己開示の大切さ」です。

就職活動は、自分の考えや経験を正直にアウトプットし、企業と自分の相互理解を深め、自分に適した環境を判断するためのものであると思います。

そういうふうに捉えられるようになってからは、むしろ社員の方との面接を楽しいとさえ感じるようになりました。

また、とことん自己開示をした上でも「一緒に働きたい」と言ってくれる人は意外といる、ということに気づけたこの半年間は、自分の人生に大きな影響をもたらしたように思います。

もちろん、自己開示をすることで傷つくこともあるし、良いことが起きるばかりではないかもしれません。
それでも、本当に納得のいく選択というのは自分自身に嘘をつかなかった時に達成できるものなのだろうと思います。

それに、自分から心を開いて話さなければ、企業側も心を開いてくれないのです。
こういうのは少し人間関係と似ているかもしれません。


これから就活シーズンを迎える人へ

さて、くどくど話してしまいましたが、まとめようと思います。

文章だとちょっと偉そうな語り口になりますが、「そういうのもあるのか〜」くらいに思ってもらえたら幸いです。


就活といえば、何か大きな役を担ったとか賞を取ったとか、そういう所謂ポジティブなことを話した方がウケが良いのではないかと思ってしまいがちかもしれません。
実際最初は私もそう思っていました。

でも蓋を開けてみると、私はポジティブな話より、過去に人間関係で傷ついた話や、自分のコンプレックスの話を沢山していたような気がします。
私の働きたい理由はそこに沢山眠っていたからです。


つまり、本当に重要なのは経験や肩書きそれ自体の内容ではなく、その経験から得たものがどのようにして自分の中に落とし込まれ、働く理由となったのかなのです。

これから就活をする人達も、様々な体験や、様々な価値観を持っていると思います。
それは自分に良い影響をもたらしてくれたものかもしれないし、辛い思い出になっているものかもしれません。

包み隠さず話してみてください。

あなたが「人には話しにくい...。」と思っている苦い経験が、実は唯一無二の強みになることもあります。
逆に「これさえあればどこでも通るでしょ!」と思っている武器も、自分自身に何かしらの形でしっかり落とし込まれていなければ、就職活動の場ではあまり意味をなさないこともあります。

あなたの働く理由はどこにあるのか、過去の自分や今の自分と正直に向き合いながら、探ってみてください。

「この会社に内定をもらうにはどういう自分になったらいいか?」ではなく「納得感を持って、ありのままの自分が働ける場所はどこなのか?」を大切にしながら、皆さんが自分主体で就職先を決めていけることを願っています。

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