見出し画像

福岡県うきは市のワーケーションが最高だったので紹介する

福岡県うきは市、と言われたときにぴんとくる人は少ないかもしれない。博多から車で1時間程度の、いわゆる“田舎”エリアだ(うきはのみなさん、ごめんなさい)。たまたまワーケーションに市の助成金が出ることを知ったので、緊急事態宣言開けに行ってみた。

結論から言うと、うきは市は最高だった。主な理由は3つ。

1. 人がいい
2. 自然と温泉が最高
3. ごはんがおいしくて、安い

ここからは、私のワーケーション詳細と、最高だ! という気持ちにいたるまでを紹介したいと思う(ほぼごはんなのは内緒)。

うきは市ってどこ?

画像1

博多から南に下り、車で1時間かからない場所にある。チェーン店はスーパーとコンビニ程度なので、近くの繁華街は久留米市か大分県日田市かな。福岡はレンタカーが安いので、博多で借りてうきはで乗り回すのが便利。

うきは市のワーケーション事情

ノマドワーカーに必須なのは以下だと考えている。

1. 爆速のWi-Fi
2. 電源スポット
3. 長く座っても疲れないチェア
4. コーヒー(これは主観)
5. ジム(これも主観)

事前にFLATFORM UKIHAというコワーキングスペースがあることは知っていた。古民家で雰囲気もよく、長期滞在の人は基本的にここを使うのがよいと思う。noteにも体験記事があるし、それを見るかぎり最高の環境のようだ。ただ、私は基本的に宿からポケットWi-Fiを使って働いていたので、ここには訪れなかった。月8,000円の利用料に対して、1日では1,500円という値段にびびってしまったというのもある……。2時間毎の安いスポット利用券、もしくは1週間プランがあれば使っていたかもしれない。

ジムについては、「うきはアリーナ」というばちばちに綺麗なスポーツセンターがある。1回たったの620円。ただ、朝が9時からとやや遅いので、朝活ワーカーには田主丸にある「無限」というマシンジムがいいかもしれない(未訪問)。こちらは7:30から、1回500円。ちなみにANYTIME・JOYFITなんてものはない。うきはアリーナに行くか、自然豊かなそのへんを走れ。

うきは市のごはん事情

これがもう最高だった!酒がうまい・野菜とフルーツがうまい・全部安い。紹介しきれない数があるけれども、特にここはサイコー! というところをピックアップして紹介する。ちなみに、うきは市は現金しか使えない店が多く、食べすぎてお金を下ろしに行くこと必須(キャッシュレス対応して〜)。

朝のおすすめ
波平食堂
ぱんのもっか
道の駅うきは

波平食堂(現金のみ)

画像2

「人がいい」代表の店長。ここのインスタは、お店というより「うきは市での暮らしを紹介します〜家族・友人を添えて〜」という感じで見ていてほっこりする。コロナ期間限定で朝6時からサンドイッチ・おにぎり・おいも・お弁当・コーヒーのテイクアウトをやっている。おいもがホクホクの秘訣は「オーブンで70分、途中で返す」らしい。人気すぎて7時には売り切れることもあるので、インスタで予約が安心。ランチ・夜もやってるよ。

ぱんのもっか(現金のみ)

画像3

おいしすぎてすぐ食べちゃったので、パンの写真がない……。正直「パンなんて東京がいちばんに決まってる」と思っていたけれど、ここのパンは確実に東京で戦える。ハード系も菓子パンも、全部おいしい。午前中に売り切れてしまうこともあるとか。

道の駅うきは

画像5

画像5

九州で人気1位?の道の駅らしい。新鮮な野菜と果物が意味わからん安さで売っているので、長期滞在でキッチンある場合はここで全て揃えられる。いちごがこんなふうに、わっさーって入っているの初めて見た……。個人的には、ニホンミツバチのはちみつが激安で売っていたので狙い目だと思う。天気がいい日はテラスでごはんもおすすめ!

ちなみに、道の駅向かいのDeli Boy BROS. Hamburgerもおいしかった。

画像10

昼のおすすめ
まぁぼや
大砲ラーメン
ミスタージョージ

昼は忙しかったので写真がない。ごめんなさい。

まぁぼや
うきは市で一人勝ちしている感がある。ランチタイムはかなり混むが、四川仕込みのおいしい麻婆豆腐が食べられる。

大砲ラーメン
久留米ラーメンのチェーン店。とんこつラーメンのなかでも濃厚で、ニンニクをバカみたいにかけて食べると優勝する。チェーン系では福岡で一番美味しいと思っている。

ミスタージョージ
このへんのチェーン店かな? めっちゃ大きいハンバーグが食べられる。昔、月曜から夜ふかしで「注文して10秒で届く」として取り上げられていた。まじで10秒できた(来店した瞬間から焼いているらしいです)。

チェーン店が多めになってしまったけれど、忙しいランチタイムはチェーンのほうが広いしすぐに来るという安心感がある。どれも東京にはないので、よしとする。あと、ぶどうのたねというところにも行ったのだけど、平日にも関わらず1時間以上待ちで諦めた。また時間があるときに挑戦したい。

夜のおすすめ
Vin Cafe PROSPERO
ちいさい呑み屋 はちぶんめ
Cafe-Bar TAMARI(溜)

Vin Cafe PROSPERO画像18

私のうきはライフを支えてくれたと言っても過言ではないお店。「人がいい」代表の店長その2。グラスワインが意味わからん良心価格で、最初伝票を2度見した。ソムリエさんということもあり、出てくるワインが全部おいしいし、隣に座っていたワインに詳しいかたもこのお店のセレクトは神だと激推ししていた。ごはんも美味しかったけれど、相変わらず食べてから気づくので写真はない。誰かを連れて、絶対にまた来ようと思うお店だった。

ちいさい呑み屋 はちぶんめ

画像13

こぢんまりとした、ひとりでも入りやすいサイズ感のお店。クラフトビールの種類が多く、この時は他にBREW DOGなども置いてあった。ここの馬刺しが新鮮で分厚くて激安だったので、東京のお土産としてあと10個くらい買って帰りたかった。あー、書いてる今も食べたい。

画像12

複数人でも、一人でも行きやすいCafe-Bar TAMARI(溜)。うきは産の新鮮野菜やお肉がたくさん出てくる。トマトのピザ、おいしかったなー。イビザという別店舗が元らしく、そこの商品も売っていた。パエリアは前日までの予約なので要注意!(当日気づいて泣いた)

カフェのおすすめ
叙情詩
蛭子町珈琲店
MINOU BOOKS AND CAFE

叙情詩

画像8

うきは市で一番の映えスポットはここかもしれない、というくらいおしゃれなドライフラワーやキャンドルが飾ってあるお店。25時までやっているので、ぼーっと考え事をしたいときにおすすめ。「人がいい」代表の店長その3、口数は少なめだけれど、本を読んでいたら手元を明るくするためにキャンドルをつけてくれたり、帰るときも最後まで見送ってくれたり。週に1度は来て、コーヒー片手に自分と向き合う時間を作りたいなあと思わせてくれる場所だった。

蛭子町珈琲店(現金のみ)

画像14

内装がとてもシックで雰囲気がよく、店長さんも物腰柔らかなお店。アイスコーヒーを頼んだら、アイスピックで氷を砕くところから始まり、本格感を覚えた。ここのコーヒーをテイクアウトして、白壁通りを散歩するのがよさそう。

MINOU BOOKS AND CAFE

画像19

叙情詩の下にあるブックカフェ。選書がすべておもしろく、2階には雑貨屋さんもあり、白壁の町並みにとても馴染んでいるお店だった。食事をする時間はなかったので、写真は公式をご覧ください。

その他のおすすめ
Cake.Cafe.miel(ケーキ)
いそのさわ(お酒)
うきはせれくと(お土産)

Cake.Cafe.miel

画像15

吉井町のケーキ屋さんで、タルト・ケーキ・焼き菓子などが食べられる。あまおうのタルトと、チョコケーキを食べたが、どちらも良心的価格でおいしかった。内装や紙袋が今風でとてもおしゃれ。

いそのさわ

画像17

麻布十番のお蕎麦屋さんで飲んでから気になっていた蔵元「いそのさわ」さん。道の駅でも売っていたけど、せっかくなので酒蔵の直売所へ。「駿」というシリーズを買って、今から飲むのが楽しみ!

うきはせれくと

画像20

隣のUKIHA STANDというスイーツ目当てだったけど、開店前だったので隣の雑貨屋さんへ。小さいものの、目利きされたうきは産の雑貨や食べ物などが置かれている。私は柑橘のジャムと、上村さんちのベーグルを買いました。

小噺

画像6

福岡ではスーパーで鶏のタタキが298円で買える。とてもおいしかった。九州最高(食べるなら自己責任で)。

うきは市の宿事情

「以久波」という古民家と、「清乃屋」という筑後川温泉に泊まった。古民家はタイムスリップした気分にさせてくれるし、清乃屋さんは仕事後10秒で温泉というサイコーな生活ができる。部屋から見える、筑後川の夕焼けもよかったなあ。

画像7

画像11

どちらのお宿もお人柄がよくて、とても優しくしてもらいました。ちなみに吉井町の中心街から筑後川温泉は6kmほどの距離があるものの、バスも遅くまであり、代行でも2,000円くらいなので気兼ねなく飲んで帰れる。飲め飲め。

うきは市の観光事情

うきは市は自然に囲まれている。コロナ禍でトレッキングにハマった身としては、車で10分行けば滝が見放題なこの環境が泣けるほど嬉しかった! 朝6時に波平食堂でごはんを仕入れたら、調音の滝へ。往復3km程度の短い距離に滝が3つもあって、チルい時間を過ごせる朝活になった。

画像9

市全体で「森林セラピー」に力を入れているらしく、私は事前に市のポータルサイトからマップをダウンロードしていった。棚田にも行きたかったなー。

画像16

今回のワーケーションはちょうど桜が満開の時期で、流山という2km続く桜並木にも走りにいった。うきは市は桜スポットが多いことを全く知らなかったので、得した気分になった。

うきは市長にお願いしたいこと

ここからはせっかく助成金をもらったので、うきは市の人にお願いごとをして終わろう。うきは市は最高ということをこれまでにお伝えしたが、ワーケーションという観点からは2つ気づいたことがある。

・働く場所が少ない
・泊まる場所が少ない

働く場所が少ないというか「Wi-Fiと電源があり、長時間滞在できる」場所が皆無に等しい。東京ならカフェやコワーキングスペースが充実していて、ちょっと仕事を〜という環境に囲まれているが、それがないためノマドワーカーとしてはかなりキツイ。うきは市のカフェは軒並み、Macを開いてカチャカチャ、ッターン! ができないおしゃれな雰囲気のところしかなかった…。

市役所の横とかに、電源とWi-Fiと座り心地のいい椅子を置くだけでいいんです。それだけで1日過ごせます。おかわり自由のコーヒーがあったら、多分定住します。よろしくお願いします!

そして、泊まる場所の少なさ。今の状況下厳しいものはあるかもしれないけれど、狭くてもいいので、1日3,000円台の宿泊施設があると長期滞在しやすい。せっかく筑後川温泉があるので、「ワーケーションプラン」と称して高速Wi-Fi付き連泊プランを出せばいいのではないだろうか? あと、宿泊でFLATFORM UKIHAが割引になるとか。

雑誌を見ても「日帰りうきは」という特集ばかりでもったいなく感じたので、街をあげて宿泊できる環境を作るべきだと思う。泊まれば落とすお金が2倍以上になるし。

以上2つ、ここさえ解決できればうきは市はバチバチのワーケーション地域といてやっていけると思う。上から目線でごめんなさい。PRの端くれとして、もし協力できることあったらなんでも言ってください。

最後に、年度末ぎりぎりで多忙にも関わらず、観光情報や申請書関係の書類など親身に対応してくださった市役所の大久保さん、ありがとうございました。また来ます!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?