青くて痛くて脆い#1

雷が鳴ってる気がする。窓を開けていないのに、空気が湿っぽい。さっき打ったばかりだと思っていたツイートの発信時刻は54分前を示している。

さっき、大量の課題の通知が届いた。やっていなかった私が、悪い。別に、大したことないことだ。そんなのはいつものこと。元々あった大量の溜めてた課題がまた、増えただけ。たったそれだけのことで、これから悲観的な文を書こうと思えるのだから私はとんだ勘違い、偽善的な自己犠牲のカタマリだ。しょーもない。

課題。こんなこと書いてないで、さっさと早く始めれば良いと思う。先延ばしに関するレポートやまとめ記事は貪るほど読んだ。「始めてしまえば大した事はなく、とりまやる姿勢が大事だ」「まずは3分だけやる、と決めて、やろう」とか。もう、読み飽きた。なんかもう、そんなに調べたのに先延ばし続ける自分はもうダメ人間かもしれないと思う。

課題が追加で届いただけで、こんなにわかりやすくメンタル潰れる私。さっきも言ったけど、自己犠牲したがりのカタマリ。きもい。すぐ悲観的。なんか「自分って、こんなに脆かったんかぁ。しょぼ。」ってその度に、割とがっくしくる。

なんか、こういう何でもないことが積み重なって、人間死ぬのかなぁって思った。「ちょっとがっくし」がたくさん集まって、しぬ。チリ積。朝井リョウの「どうしても生きてる」がそうだったね。

さっきiPadを閉じて椅子から立ち上がろうとしていた時、めちゃくちゃ久しぶりにiPadを硬いフローリングに落下させてしまったこと、机のカドに久しぶりにぶつかって痛かったこと、机を通りすがる時、意図せずにプリントをざぁっと落としてしまったこと、何回計算し直しても最低限買いたいモノすら買えそうにないこと。

それらが全部、波みたいに押し寄せてくる。他人からしたら大したことないようなことで悩んでる自分が情けなくて、無気力に戻って、それ故に起きた➡︎注意散漫。そしてその注意散漫故に➡︎さらに無気力と情けなさに襲われる。そして気力が失せて、またミスをする➡︎そして…………。デスリースパイラル★

昼間、晴れ渡る青空をぼーっとあおむけで眺めていた私は、所詮、現実逃避していただけで、決して満たされていたわけじゃなかったんだ、と気づく。突然差してくる現実は、私の浅はかさと本当の現実を浮き彫りにして、私の心に霧をかける。ついさっきまで晴れ渡っていた夏空が、あんなに簡単に夕立で曇るみたいに、私は取り繕った平和に満足したフリ、いや、錯覚をしていただけで、たかが課題で簡単に落ち込める。私はポジティブ思考なんかではなく、ただの現実逃避に奔走していただけだと、押し付けるように、強く、主張してくる。

そういうものなのだ。青くて痛くて脆い。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?