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「お能」ってなに??

今日は素敵なユーチューブチャンネルをご紹介します。

◆鎌倉能舞台のYouTubeチャンネル◆

観世流能楽師シテ方の中森貫太さんが「能楽の魅力」をとてもわかりやすく解説してくださっています。

素晴らしい先生のお話をこのように聞けるのは本当にありがたい時代です。

ぜひ、このコロナタイムに一緒に「お能」の勉強しませんか!

私もお能を知るまでは、退屈そう、難しそうと思っていました。

ついでにフランスの作家・演出家も。

「死ぬほど退屈した」能を観たジャン・コクトーはそう書いたがジャン・ルイ・バローは違う。「能の静止は息づいている。死ぬほどの感動である」

出典:芸人その世界ー芸人その言葉ー|永六輔|岩波現代文庫


今から二年前に鎌倉にある「能を知る会」という観世流のお能の公演に行った。もともと歌舞伎は好きでよく観に行っていたが、大好きだった尾上菊之助さんがご結婚されてからパタリと観にいかなくなってしまった。

この「能を知る会」で初めて観たのは杜若(かきつばた)という作品。とにかく衝撃的だった。今までテレビや映画に携わっていて、テレビだと特に、視聴者にわかりやすく伝えなくてはいけないのはよくわかっている。でも、ときに、テレビや映画をみていて作品のテーマで伝えたいことはわかったから、「私にも少しは考えるスペースをくれ」と言いたくなるときがある。押し付けられるのってあまり気持ちが良くない。

お能はどうだろう。お能には音楽も歌も芝居も踊りもあるのに小説の行間を読んでいるような自由なスペースがある。自分で想像することで物語を捉えるのだけど、その自分で想像するということに快感を覚えてしまった。(これはあくまでも私がハマってしまった理由)

お能ってとても難しいイメージだが、話はとてもシンプルで本当に楽しい。日本の伝統や作法も学ぶことができる。この「能を知る会」は解説や先生の質疑応答や字幕もあり、とてもわかりやすいのでぜひ一度足を運んでいただきたい。

この機会に「お能」の勉強をしてコロナタイムが落ち着いたら観劇に行ってみよう!

・・・

お芝居をする上で演技のお稽古はとても大事だけど、たくさんの素晴らしいものに触れることはもっと大事にしたい。石井ふく子先生にもそのようにご指導いただいたことをふと思い出した。テクニックなどは100万回お稽古すれば自分のものになる。でもテクニックだけだと何か物足りない。

あなたの中にある感性は誰にも奪えないし、それが魅力となってお芝居の中にも滲み出てくる。隠そうとしても出てきちゃう。私はそれが好きだし、それが観たい。

今日もありがとう。

追伸:先生が質疑応答の時に「お能は、昔はもともと、やる人が観るものだったんです」とおっしゃっていた。「そうなのか」と、私もお稽古を始めてしまったよ。今は、お能に出会えたこと、とても感謝している。

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