聡明さと品性の傍ら

　Shelby Wyattは、女性らしさと肉体的・精神的強かさを持ち合わせ、この上なく品良く洗練された稀有な女性で、私の憧れの女性像そのものだ。
　そして彼女は、次々と男性を魅了する聡明さと深い慈愛の持ち主。（慈愛は見せかけの場合もある）

　彼女の要素を抽出して外見に関して努力することはできても、問題となるのが精神性だった。

　「人を操るには、その人の望みと弱みを知ること」と彼女は作中で言っている。
　望みと弱みを知り、それを満たすための言動を考え、過不足なく与えることが見せかけの愛や信用への近道だと私も思う。

　ただ、これができてしまったときの罪悪感の大きさは侮れず、何より自分が嬉しくも満たされるでもなく虚しい。

　だからこれは必要でなければもうやらないけれど、やはり彼女にはどうしても憧れてしまう。あの美しく洗練された容姿と、戦略的に品良く術中に嵌めてしまう鮮やかさ。