見出し画像

【旅】南伊豆の温室メロンパフェと上原美術館

お知り合いがSNSにアップしていた温室メロンのパフェが食べたくて、8月最後の日曜日に南伊豆に出かけた。

南伊豆は、下賀茂温泉が有名で、温泉熱を活用した温室でメロンがつくられていると聞く。

■扇屋製菓の「温室メロンパフェ」

目的地は扇屋製菓。おしゃれな外観。イートインコーナーがあります。

画像1

SNSで話題になっていたので、売り切れているかなぁとドキドキしながらお店の方に聞くと、ラスト3つとのこと。滑り込みセーフ。

ちなみに私たちが着いたのが11時頃。それほど多くない店内のイートインスペースは満席でした。

みんなやっぱりパフェ食べてる。そりゃそうか。

で、パフェが来ました。写真を見て、大きいなと思っていましたが想定外のボリューム。これで1300円、太っ腹すぎる。

画像2

お店の方に聞くと、ひとつに半玉使うそうです。大きなカットが5つ、そのほかにくりぬいた果肉、アイスクリーム、カステラ、もなかの皮(このお店はメロンもなかが有名)、生クリーム。

あたまが重くて気を抜くとひっくり返るから気を付けましょう。

メロンは、完熟のとちょっとだけまだ早いかな?というのが入ってました。完熟の方は、甘みがあって軟らかくてみずみずしい。アイスに負けない甘さは、さすがメロン。アイスもおいしかったです。もなかの皮も。皮だけ買って帰ろうと思ったくらい(笑)

食べ進むうちにすっかり体が冷えるので、外で食べるのもいいかもしれない。私はホットコーヒーを追加しました。口の中も甘かったし。

■いつ行っても珍しい商品が買える道の駅

目的を果たし、お腹もいっぱいで、次の目的地は「道の駅下賀茂温泉湯の花」。南伊豆に来ると必ず立ち寄る。面白い野菜がたくさん売っているので。

今回は、入り口でバナナがお出迎えしてくれました。

画像3

先日知り合った企業さんが希少種の「ストロベリーグアバ」のジャムを出していると聞いていたので、探してみる。

ありました。結構強気な値段ですね、810円。まあ希少種というから仕方ないのかな。実は商社さんなんですが、地域活性化のために全国あちらこちらで希少な作物の栽培と加工を手掛けているとか。

でもしかし、値付けを変えないなら、せめてパッケージを変えた方がいい。置く場所も変えた方がいい。あ~、いろいろ間違えている(笑)。次あったらお伝えしよう。

ここは、野菜、加工品、魚など何でも売っていて、いちいちトロピカルな雰囲気を漂わせて来るんだよね。だから面白い。

今日は魚コーナーにブダイが売ってました。あとは、ジビエなども。

画像5

画像4

へえ、今度クーラーを持ってきて買ってみよう。

■小規模ながら豊かな時間が過ごせる上原美術館

さて、最後に立ち寄ったのは、上原美術館。近代館と仏教館。

知る人ぞ知るなのか、なあ。私はいつ行っても静かで好きなんですけど。

中核をなすのは、大正製薬株式会社名誉会長の上原昭二氏より寄付を受けた近代絵画コレクション。印象派やマティス、ピカソ、安井曽太郎、須田国太郎、小林古径などを中心としています。彫刻も小粒だが印象的な作品が多いイメージ。

仏教館には、上原氏のご両親の仏教美術コレクション。平安・鎌倉時代の仏像から、奈良時代の古写経、近現代の仏像まで幅広い仏教美術を収蔵。

今回は、近代館の方は「船と絵画」と題して、海や川辺の風景を特集。ルノアールやマティス、モネなどのメジャーどころ、日本の伊東深水、安井増太郎などの絵が解説とともに並んでいます。

特に印象に残った作品は、まずは牛島憲之の「有月富士」。多くの画家が描いている富士山は描きたくない、と言い続けた作者が85歳になって、初めて「自分の富士山が描ける気がする」と描いた作品。パステルタッチの絵なんだけど、たんにきれいとかかわいいとかでなく、実は緻密に計算された色の重ねを感じる。見飽きない。

美人画で有名な伊東深水の版画「伊豆八景之内 網代の夕映」も良かったです。なんていうのか、伊東深水独特の几帳面さというか、きちんと描かないと気が済まない感じというのが、版画にすることでさらに強調されている作品。ご本人は、北斎や広重の風景版画を目指したらしいが、確かにそれらを連想させるけど、まあやっぱり「おおらか」というのとは程遠いかな。

外国勢の中では、ポール・シニャックが18歳の時に描いたという、「アニエール、洗濯船」が良かったです。なんとも瑞々しい色遣いで、思わず幸せな気持ちになる。また、アルベール・マルケの「マルセイユ」は、かつて日本人もフランスに船で渡るときに、マルセイユの風景を見て初めてフランスに入ったという実感を持った、当時の光景が描かれている。

企画展の説明をじっくり読んで気付いたが、これ、2人で書いているのかなぁ?作家の人となりや人生に軸足を置いて、当時の背景やその時の作家の状況、その後どのような作風が生まれたか、などに言及している説明文と、いわゆる状況説明にとどまっている説明文と、あまりにはっきりしているので、読みながら笑ってしまった。

仏教館の方は写真可の作品が多いので、面白い写真が取れました。とてもにこやかな菩薩立像が印象的でしたね。

これを読んでくれた皆さんにちょっと幸せをおすそ分けしましょう。

画像6

おしまい。  2022年8月28日(日)





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?