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観光コーディネーターという仕事19

朝晩のストーブ&エアコン暖房&湯船のお湯張りが欠かせなくなった10月。これからの光熱費がとても心配な季節です。
11・12月のツアーの準備など、基本的に「仕込み」がメインの10月となりました。

きのこ狩りに行ってきた

きのこ狩り体験ができないかとずっと思っていましたが、MOMIJIの地域おこし協力隊のカケルくんが、きのこソムリエを持っているということで、山にきのこ狩りに連れて行ってもらいました。軽いハイキング気分だったけれど、山に入る入り口で、
私:(うきうき。今日はきのこ鍋だ〜〜〜)きのこスポットまでどのくらい歩く?
カケル:2〜3時間ですよ
私:え〜〜〜〜〜〜!(そんなに歩くのか!聞いてないよ)
息子といってもいいほど若いカケルに私はついて行けるのだろうか?
と、不安でいっぱい、どんよりの状態で山に入りました(目が泳いでいたと思う)。

三陸はマツタケも有名ですが、今年は不作だったよう(自然のものなので年によってとれる量はかなり変わります)。
きのこのそうだったのかな? 暗くなるまで粘っていっぱい歩いて探したけれど、鍋にできるほどの量は見つけられませんでした。

でも、きのこに詳しいガイドがいるきのこ狩りは、とても楽しくて、へえ〜〜〜がいっぱい。
体験プログラムにするにはまだまだだけれど、大槌の山の幸にもいっぱいスポットを当てられたらと思っています。
ヘトヘトになりましたが、やっぱり山歩き楽しいな。
カケル様、ありがとうございました。

山登りはきつかった。
きのこは種類的にはかなり見つかって、カケルくんが全部解説してくれた。
おもしろかったが、全部きのこの名前忘れてた
帰りに出会った鹿さん

九州エリアのエージェントへ商談

県が主催する九州エリアの旅行会社さんとの商談会へ、旅行商談会初デビューの協会若手Y嬢を連れて行ってきました(陸前高田で商談、大船渡温泉で懇親会)。
九州エリアから三陸に来るツアーはまだまだ少ないですが、参加しなければチャンスは生まれないのです。
初めて参加したY嬢は、「商談会って観光パンフレットを見せて説明するんじゃないんですね」という感想を私に話してくれました。
そうなんです。
そうばな的なパンフレットを見せて、大槌はこんな素敵なところですよ〜〜なんていう説明は求められていません。
大槌町で何ができるか
何人受け入れられるか
バスは停められるか
トイレはあるか
いくらでできるか
だれが受け入れるのか

を情報として求めています。
以上のなかでも重要なのは、
もちろん「なにができるか」ですが、
「だれが受け入れるのか(サポートするのか、コーディネートするのか)」
が実はもっとも肝だったりします。
ツアーが来ないと言っている地域(とくに大槌のような観光後進地)は、
具体的に「だれがなにをするのか」を伝えられてないか、
コーディネート人材がいないというケースが多いです。
大槌はよいコンテンツをいっぱいつくれる可能性いっぱいの町ですが、
現時点でコーディネートするという人間は私しかおらず、観光人材育成が今後の大きな課題となります。
観光事業に興味のある人材は、「観光事業者」「行政」「町民」の3者にいるとベストです。

余談ですが、旅行商談会や観光キャラバンに役場の観光担当者が来てくれると、「この町は行政が観光に力を入れバックアップしていて安心」という印象を与え、コーディネートしている側としては大変心強いです(観光を推進している自治体の職員は観光協会や観光事業者の人たちと一緒に来ています)。

三陸国際芸術祭モニターツアー 大槌 産業まつり編

今年の秋に実施された三陸国際芸術祭のなかで、大槌町は郷土芸能に触れる旅というテーマでモデルコースをつくり、モニターツアーを実施しました。
9月の大槌祭りのあと、10月に郷土芸能を見られる機会はそうそうないため、苦肉の策として「産業まつり」に合わせたコースをつくりましたが、ちょっと無理くり感は否めず、、、。
とはいえ、産業まつりには4団体もの郷土芸能が出演し、モニターツアーに参加されたお客様には喜んでいただきました。「おおつちチャリクエ 」も好評でした。詳細は、下記リンクをご覧ください。

モデルコース おおつち「芸能のまち」と出会う旅2泊3日 10月14日〜16日に掛けて大槌町に行ってきました。 今回は体験プログラムプラン①の「おおつちチャリクエ」コースを体験♪ 電動自転車に乗って撮影スポットを周りながら景色を楽しんだり...

Posted by 三陸国際芸術祭[サンフェス] on Tuesday, October 18, 2022

sanfes_official【三陸芸能彩LINKモデルコース】 おおつち「芸能のまちと出会う旅」2泊3日 モデルコース最終日はおおつち産業まつりへ♪ 今年からは場所が変わって海づくり記念公園で行われた祭りでは、大槌や岩手を代表するグルメ...

Posted by 三陸国際芸術祭[サンフェス] on Friday, October 21, 2022

教育旅行&ツアーの受け入れダイジェスト

三陸DMOセンターが毎年コーディネートしている盛岡第三高校1年生の総合学習授業の受け入れをしました。今年の大槌町は、午前中は「吉里吉里国」で薪割り体験&震災講話、午後は岩手大槌サーモンブランド化への取り組みのお話(役場のサーモン黒澤氏)&サーモンのお刺身試食を実施。
三陸DMOのHP「さんりく旅しるべ」でご紹介いただいたので、ご覧ください(→手抜き)。

そのほか、修学旅行の学校の海岸清掃の受け入れもしました。
海岸清掃で大槌のビーチをきれいにしてくれるのはとてもありがたいこと。観光協会としてもせいいっぱい受け入れのサポートをしますが、
エージェントさんも学校さんも、ちょい甘い(笑)。
内陸の子どもたちに海を見せたら、、、

最後には必ずこうなります(笑)。
私は子どもたちが元気に(やんちゃに)海に入るのを見るのが大好きですが、バス会社さんが泣きますので、着替え&タオルは忘れずに。

臼澤鹿子踊の持続可能な取り組み

鹿子踊のかしらについているカンナけずりの飾り(言い方がわからない)は、昔から木目がまっすぐで柔らかい「ドロの木」を使用しています。このドロの木は、建築資材としてはほとんど使われていないので、山からどんどん減るばかり。
伝統芸能、郷土芸能は次世代への人への伝承も必要ですが、こういった必要なモノも持続して受け継がれることも大切です。
臼澤鹿子踊保存会では、50年後、100年後も伝承できるよう、このドロの木の植樹をする取り組みをしています。
その植樹の様子をみたいとかねてからお願いしてましたら、県立大学の学生たちがボランティアでくるので見においでと声かけていただきました。

場所は新山高原。まずはここを植樹できるように開墾するのが大変だったと思います!クマザザだらけ。
手伝おうかと思いましたが、若い学生さんたちがたくさんいたので、はなから当てにされていませんでした。
けっこうな広いスペースの草刈りをもくもくとやってくれました!
最後に植樹
赤身がかった葉っぱが、ドロの木の苗です。
さんさ踊りをやっている生徒さんが多く、鹿子踊の太鼓でさんさを披露してくれました!
最後にみんなで重い重いかしらをかぶって記念撮影

地域の人々との交流、伝統芸能、そして持続可能な文化の伝承。学びの多いディープな体験をしたい学校向けの教育旅行プログラムにできたらと思っています。

安渡運動会&薪まつり

プライベート的なことでは、安渡地区の運動会と吉里吉里国の薪まつりのお手伝いに行ってきました。
むかしは各地区で運動会が行われていたと聞き、とても面白そう!といつか参加したかったのですが、いち早く安渡地区の運動会が復活しました!
なにをお手伝いすればよいのかわからなかったですが、
主催の安渡公民館代表から「参加してもらうことが一番のお手伝い!」と言っていただき、年甲斐もなくいろんな競技に参加しました。
「あ〜〜〜〜〜〜なんて楽しんでしょう!」
来年も参加します!

薪まつりでは、お振舞いのピザ担当に。
毎年大人気のピザ窯で焼く本格イタリアンピッツァ。
覚悟はしていましたが、予想を超える忙しさで夕方まで体力もたず。
打ち上げの欠席、すみませんでした!
来年は1日体力がもつよう、いまから精進いたします。

薪も割った。実はけっこう得意

最後に

すでに11月も後半にはいってから10月の活動報告を書いていますが、
11月は書くこと盛りだくさんになりそうです。
久しぶりの長期出張で、名古屋、大阪で商談会3日間、そしてインバウンドの視察で熊本県に行ってきました。
インバウンドの視察では、自分の仕事、そして大槌の仕事において、とても得るものがたくさんあり、いろんな人に話したい!
また、大槌のサーモン、地域おこし酒、大槌鹿などの食ツーリズムにも動きがあります(そーいえば、私「フードツーリズムマイスター」なる資格をもっていた)。
乞うご期待!?

大槌に来てからずっとノンストップ状態で、滋養強壮剤やアスピリンなど薬系に頼らなければ体力が維持できない状況にありますが(年のせいか疲れが全然とれない)、年末年始になればダウンしても大丈夫だから!と老体に鞭打ってがんばっています。


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