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観光コーディネーターという仕事〜大槌町地おこ活動⑤

 三陸の朝晩の冷え込みが厳しくなってきたり、家の熱帯魚水槽のヒーターが付くようになってきました(水温26度に保つようになっている)。
 気温の変化に弱く、暑さ・寒さにも弱いへたれな私。夏はあぢ〜あぢ〜と文句言っていたのに、もう少し寒くなるの、待って欲しいなあと思う今日この頃です。

 8月は、岩手県で、岩手県独自の「いわて緊急事態宣言」が発令されました。それにより、8月の予定が大幅に変更となりました。

「やっと観光イベント的なものができる!」「外から人呼べる!」と思ったら感染拡大止まらず「中止」「キャンセル」。ここ2年弱この繰り返しです。気持ちが萎えないかというと嘘になりますが、「いつか」のために前に進むしかないといい聞かせています。
 とはいえ、「これやるのはいまのタイミングでいいのだろうか?」と決断ができないものも多く、ずっと悶々とします。
 東日本大震災など自然災害のときように、「この地域が大変!」というのではなく、コロナ禍は、全国いや世界どこでも同じように大変です。
 ただ、三陸沿岸は、震災から10年立ち、東北ディスティネーションキャンペーンで盛り上がりの兆しが見え、ようやく復興というなかで本当に苦しい(台風被害も数回あり、そのたびに観光客が来なくなったりもしました)。
ある観光ホテルの方が、この状況はもしかしたら震災時よりも辛く苦しいかもしれないと呟いていて、とても切ない気持ちになりました。

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 そんな8月は、大きな予定では遠方からのお客様は見込めなくなったものの、町内・近隣市町村からたいへん好評だった、東北DC特別企画「大槌町 伝統芸能 かがり火の舞」が中止となりました。いわて緊急事態宣言解除の見通しも立たないため、東北DC最終月である9月まですべて中止です。

 また、8月中旬以降、大学生インターンシップを2名受け入れる予定でした(偶然にも私の出身校のず〜〜〜〜っと後輩!)。
「観光交流協会」「大槌ジビエプロジェクトのSNW」「おらが大槌夢広場」「吉里吉里国」で、勉強してもらうことになっていましたが、大槌町ではコロナによる様々な影響で受け入れができなくなりました。

 このような事情で、思ったよりも時間ができて、昨年に引き続き、帰省や旅行はできないけれど、なんか休める? なにすればいいの?という状態になりました。
 けれども、いろいろな方々と会ったりお話する機会が多くなり、思わぬ「やる気元気」をいっぱいもらえる時期にもなりました。

 私の仕事の大先輩たち、インバウンドのアドバイザーをお願いしたSさん、「やまだワンダフル体験ビューロー」の運営方法を模索していたときに参考にさせてもらっていた地域密着型旅行エージェントのNさんたちが、ご家族も連れて、三陸に遊びに来てくれました!
 夏にこっちに来たら、海でしょというわけで、山田町のオランダ島で豪華BBQをして楽しみました。羨ましがられるおいしい写真だけアップ。

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 花巻に行く用事があり、ついでに温泉宿でひとり1泊してきました。泊まった宿の方は、やはり私の観光の大先輩でして、直前(玄関前で)に今日はこちらに泊まりますとお知らせしたことでかえって面倒をかけてしまったのですが(もっと早く連絡せい!と)、(コロナなので)お酒なしで(!)、お互いの近況報告し、岩手県の観光の状況を伺ってきました。

 観光ジャーナリスト、現在は大学教授もされている、大学の大先輩T先生も仕事で岩手へ。本当は「かがり火の舞」目的での大槌町立ち寄りでしたが、中止になってしまったので、大槌町のあちこちをご案内しました。
 2日目は再開したSL銀河に釜石から乗るというので、私もついでにSLに合わせて車で遠野へ(SLの写真撮りたいと釜石の峠でうろうろしていたら、鉄道ファンの方々が、「ここがいいよ」とか「もうすぐ来るよ」とか、いろいろ教えてくれました。鉄ちゃんたち、優しい)。写真はiPhoneで撮ったので、これが限界。一眼が壊れて久しい。カメラほしいなあ。

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 コロナでどこにも行けないから他地域に行って勉強できない!と勝手に思っていたけれど、すぐ近くでもいろいろな発見や今後のヒントになるものが転がっていました。

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 と、自分でも仕事をしていたのか?という日々でしたが、けっして暇ではなかったので、していたと思います、たぶん。
 ええ、新コンテンツのパンフが無事できましたから! その名も、
「手ぶらで来たんせ!大槌湾で海釣り体験」です。

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 コロナの影響もあって、いま釣り客がとても増えていますが、釣り道具を持っていない、周囲に教えてくれる人がいない、いきなり釣船予約するのは躊躇う……というビギナーさんが多い!ということで企画しました。
 ガイド付き、道具レンタル料込みなので、手ぶらでど〜〜〜ぞ! さらに、その日大槌の対応宿泊施設に泊まると、釣った魚で料理をするサービスもしています。詳細は、
https://otsuchi-ta.com/event-info/?p=1456
をご覧ください。

 7月に申請していた助成金が無事採択されまして、9月からレンタサイクルをつかった大槌町めぐりプログラムの開発に取り組みます!
 まずは、自分たちで実際に自転車に乗って、大槌町を探検するところから始めます(協力者募集中!)。
 もし、電動自転車で町をウロウロしている私や観光協会スタッフを見かけましたら、ぜひ「がんばれ〜〜〜」とか「おすすめスポット」を教えてください。よろしくお願いします。

 吉里吉里発「野島クルーズ」体験プログラム化の準備も着々と進行中です。乞うご期待!

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 そのほかのトピックスを写真で。

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 和牛を育てている佐々木さんから、地元小学生の「ふるさと科」の体験をするのでおいでと声をかけていただき、見学してきました。大槌町の「はまぎく若だんな会」による、素敵な取り組みです。

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 大槌町は、湧水が豊富な町です。しかもとても水質がよいとか。
 震災後の復興工事で湧水スポットが減りましたが、大槌駅裏の「郷土財活用湧水エリア」で、「ミズアオイ」という大変希少な野生花が咲きました。 昔、宅地造成で埋まってしまっていた種が、復興工事で掘り起こされて、復活したのではとのことです。
 それだけ、大槌の水は素晴らしいのです。大槌の湧水を活用したツーリズムを考えたいと思いました。

 最後に。
 大槌町も舞台のひとつとなっているアニメ映画「岬のマヨイガ」が公開されました。それに伴い、いろいろな企画がありますが、三陸鉄道では、「岬のマヨイガ列車」を走らせています。
 もし、三鉄に乗る機会があって、それが「岬のマヨイガ列車」だったら、あなたに幸運が訪れますとか!(知らんけど)
 写真は、出発式の様子と、第一号に乗った私たちを見送ってくれた大槌町長です。

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