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自然体でいること

今日はフェアの最終日🇬🇧
催事担当になって初めて
海外の方の対応を担当した。
英文科卒だが、英語が話せるわけではない。
英語が話せたらかっこいいと思い、
英文科を選んだ。

拙い英語でもなんとか
理解してくれるシボンさんに感謝を伝えたい。

今年のフェアではイギリスのリヴァプールから
イラストレーターの
シヴォーン・ハリソンさんを招待していた。
約8年ぶりの日本だったそうだ。

彼女の作品は
とても鮮やかで見ている人の心を
優しく包んでくれる。
まさに彼女の人柄が現れている。

今日は
この1週間を通して彼女から学んだ
『自然体でいることの大切さ』を
お話ししたい。

私は海外も日本のことも大好きだ。
日本の古き良き文化も土地も優しい人柄も。

だが私は日本の窮屈さに苦しむこともある。
人と同じことがそんなに大切なのだろうか。
どうして人と同じじゃなきゃダメなのか。
ということに対してだ。
海外では人と違うことが当たり前で、
その人の個性だというのに。
人と違うことが ”悪” と
感じてしまう空気はどうしてなのだろう。

私は幼い頃から
ずっと『普通のひと』だとおもっていた。

大学卒業後、
リフォーム営業に就職したが、
自己紹介をすると
特技は?好きなことは?と周りの人に聞かれた。

その度に、秀逸な誰かと比べては
こんな個性のない、普通なわたしでごめんね
と思いながら答えていたし
自分がわからなくて
他人の評価を気にして
自分に嘘をついてに生きていた。
もちろん自分に自信は微塵もなかった。
今思えば自分に失礼だったと思う

今は全くの逆だ
私はだいぶ変わっているという認識になった。

それに気がついたのは最近なのだ

人が感じない痛みを感じたり
譲れられない強い軸がある
興味があることにはどんどんチャレンジするし
すぐに飽きることもある

自分のことを変わっているのだと
認識した時にワタシはワタシでいいんだなと
何かの呪縛から解放された気持ちになった。

誰かに好かれるワタシではなくて
ありのままのワタシでいることが好きになった
いっぱい笑っていっぱい泣いて
悲しいことは悲しんで
怒る時は怒る
そんな当たり前の姿を
人に見せることは少なかったので
ワタシにとっては大きい一歩だ

英国フェアの8日間、
彼女を観察していて
とても自然体で
ご機嫌に過ごす秘訣を学んだ。

例えば、
別のお店で出店している方が
ふらっと遊びに来て楽しそうにお話ししたり、

お客様と会話が盛り上がったときには
She was so lovely.(彼女とてもかわいらしいわ)

作業中にとても熱心だねと話しかけると
Because it’s my own business.(私のビジネスだもの)

私が失敗した時には
Never mind. It’s ok.(全然大丈夫よ)

とひとこと。
特に励ましの言葉は
日本語の大丈夫よりも
安心感があるものだと思った。

彼女はとにかくいろんなことも
褒めてくれるし、
オープンマインドだった。

そしてとても柔軟で意見を尊重してくれる。

私の主観なのだが、
日本はこうでなくてはならない。
これはしたことがないからわからない。
など保守的で、不安要素がないように
いきていることが多いと思う。

日本は察する文化があり、
海外よりもきっとこうだろうと
過程のまま行動に移してしまうことが多い。
海外ではコミュニケーションを取るから
明確に次の行動がきまり、
またコミュニケーションをとって
改善が行われるのだと思った。
柔軟な考え方で自然体で愛おしい。

シボンさんはフェア中にペイントをして
お客様に販売をしていた。

昨日あるお客様が
まだ未完成のペイントをみて
ご自身が働かれている
紅茶のお店に飾りたいから
これが出来上がったら欲しいとおっしゃった。

取りに伺うのは明日つまり今日の午前中で、
リクエストを受けたときに
まだ下書きの状態だったので
明日までには間に合うだろうと思っていたが
かなりの時間を要した。

お客様の前で
実演する彼女にはたくさんの対応が入った。

とても優しい彼女なので
見てくださってる方に
にこにこ話しかけていたり、
買ってくださった方には
サインと写真を撮っていた。
この優しさはだれもがファンになって
彼女の作品が欲しくもなるだろう。

私も期間中に2度も彼女の作品のプレゼントを
頂き、別のノートをもう一冊購入してしまったくらいだ。

刻々と迫る時間の中
少し焦っている彼女は
自分の感情をみんなに話していた
とてもプレッシャーだわ。と

私が後ろから眺めていたら

ずっと見られると緊張するから
いろんな場所にいて欲しいなど

絵が完成した時には
ほっとしたようで終わったと
にこにこ笑顔で教えてくれた。

彼女の1日を観察すると
感情や気持ちを相手に届けていて
とても自然体で可愛らしかった。

ああ、目指したい場所はここだと思った
彼女がいるだけで
華やかでみんなの心が優しくあたたかくなった。
それはきっと、彼女自信が
自分に正直に生きていて
自分をたくさん出してくれているからだ。
素敵だなと思った。

シボンさんは今日も
私が来ていた服を褒めてくれたし、
お世話になったお礼に渡した
小さなプレゼントまでも
とても喜んでくれた。

明日の朝にはもうリヴァプールへ帰ってしまう。
彼女の愛らしい表情やお話しが聞けなくなることがとても寂しい。

どうかまたお会いできる日が来ることを願っている。そしてその時にはもっと英語が上達してたくさん会話できるようにしておきたい。


———
Siobhan Harrison (シヴォーン・ハリソン)
水彩画のイラストレーター
パステルカラーの繊細で優しいタッチの世界観が
世代を問わず見る人の心を明るくする
リヴァプールのアトリエで
丁寧に時間をかけて手作業で仕上げられている
2020年には英国で開催された
インダストリーアワード賞の他、
ベスト・オブ・ザ・イヤーの最終選考にまで選ばれた

英国フェアでのシボンさんのアートワークたち
描き掛けのイラスト
シボンさんからのギフト


愛らしくて大好きなシボンさんのサイトです!
作品をみていると、
パステルカラーのイラストたちに
心が元気になります♥︎

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