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«Le Petit Prince» の私訳(2/6更新)
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私訳をこころみる(まとめ)
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
Le Petit Prince
作者による水彩画とともに
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レオン・ウェルトに
この本をひとりのおとなにささげたことを、子どもたちにはゆるしてほしい。これにはちゃんとした理由がある。まず、そのおとなはぼくの世界でいちばんの親友だということ。もうひとつの理由は、そのおとなは子どものための本でもすっかりわかるということ。3つめの理由は、そのおとなは飢えと寒さのフランスに住んでいるということ。彼はなぐさめを必要としている。もしこれらすべてでもたりないなら、ぼくはこの本をかつて子どもだったころの彼にささげることにする。すべてのおとなはもとは子どもだった(それを覚えているおとなはほとんどいないのだけど)。だからぼくは献辞をこう書きかえよう――
ちいさな少年だったころの
レオン・ウェルトに
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