あの日々に想う。
この前久しぶりにfacebookを開いたら、懐かしい写真が出てきた。大学4年生のときに参加したインターンシップの時のものだった。
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その年の夏、私は地元の新聞社のインターンシップに参加した。就活をする時期になり、周りの友達は次々とインターンシップに参加し始めた。
その時の私は、まだ就職するか進学するか迷っていたので、正直あまりインターンシップには気乗りしていなかった。そんな時に目に止まったのがこの2週間のインターンだった。
「書く力が身につく」そんなキャッチフレーズをみて、書くことが好きだった私は、文章の書き方を一から学んでみたいと思い申し込んだ。実際に参加してみると、記者を目指して遠方から参加している学生もいて、かなり本格的な感じだった。
30人ほどいるインターン生は、まず記事の書き方のレクチャーを受ける。その後4人ひと組のグループに分けられて、それぞれ取材先を決め、インタビューを行う。そして記者の方からのアドバイスを受けつつ、4人で一つの記事を完成させるという内容だった。
今まで一貫してのんびりとした学生生活を送ってきた私にとって、このインターンは割と体育会系だった。取材に行って、文章を書いて、アドバイスを受けては練り直して、家に帰ってもずっと文章を書いて、徹夜まではいかずとも(というか私は徹夜が苦手なので)朝早く起きて、また書き直したりしていた記憶がある。
そして書いた文章は、みんなで論評会をして、さらに記者の方からのアドバイスを受ける。今まで他の人の文章を読んだり、自分の文章を見つめ直すことがなかった私にとって、それはとても刺激になった。一つの文章を書くのに、こんなに労力がいるなんて。どれだけ記者やライターの方が身を削って書いているのかが初めて分かった。
そしてもう一つ、それを一緒に頑張ったグループのメンバーの関わりも大切な思い出になった。私のグループは男女4人。不思議系発言を連発する同級生のマイペース男子と、学年が一つ下の面白系男子、それに突っ込むカラッとした同い年の女の子と、ひたすらそれに笑い続けた私。
真剣に記事の作成には取り組んでいたし、意見がぶつかることもあったけれど、みんなで一つのものを作り上げる中で、お互いを尊重し高め合いながら、あっという間に信頼関係が出来上がった。
だからだろうか。取材に行く道中も、記事を推敲している時も、記者の方にアドバイスを受けている時も(担当の記者さんも面白かった)、ずっと笑っていた記憶がある。インターンが休みの日も4人でファミレスに集まって推敲していたけれど、結局盛り上がって半日近く入り浸っていたり。そして最終日に撮った記念写真の私の楽しそうな顔といったら。
だから、学ぶ以上に本当に楽しい時間だったように思う。2週間という短い時間だったけれど、私のとっては大切な思い出の1ページになった。みんな今も元気で過ごしているだろうか。今でも時々、あの日々を想う。