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時を超えて叶う夢。


私の小さい頃の夢は、保育士さんになることだった。

昔から子どもが好きで、学生の頃は子どもと遊ぶボランティアや、子ども向けワークショップをするサークルに入り、子どもと関わることも多かった。

でも、保育士の資格を取れる学校は学費が高くて諦め、大学で別の分野を学ぶうちに、その夢はいつの間にか心の奥底へと隠れていった。

でもこの前、夫に「ほんとに子どもが好きなんだね。」と言われて、その夢を思い出した。そして、気がついた。こうして自分の子どもを産んで育てている今って、もしかして私の夢が叶っている瞬間なのかもしれない。

一日中、息子と一緒に絵本を読んだり、おもちゃで遊んだり、抱っこしたり、お散歩したり。それは、私がずっと憧れていた子どもと触れ合う時間だ。

大好きな子ども、しかも自分で産んだわが子と、ずっとこうして一緒にいられるなんて。私の小さい頃の夢が、時を超えてこんな形で叶う日が来るなんて。

そう思うと、なんだか胸の奥が熱くなって、今あるこの時間がものすごく愛おしく感じられた。

小さい頃の私は、思い描いていた夢が叶ったことを喜んでくれているだろうか。あの頃の私に届くように、これからも全力で目の前の日々を楽しんでいきたい。