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食べることは生きること。


色々と用事があり、バタバタと動き回った休日。夕方家に帰る頃には、心も体も疲れ切っていた。

晩ご飯作らなきゃ。重い腰を上げ、痛くなる頭でなんとなく考えていた白菜のクリーム煮を作る。なかなか味が決まらなかったが、試行錯誤してなんとか完成した。

あんまりお腹すいてないけど、とりあえず食べよう。クリーム煮とあっためたご飯を持って食卓につく。

ぱくぱく。ん、思ったよりおいしい。ぱくぱく、ぱくぱく。自然と箸が進む。

あ、白菜が余ったから、別のも作ろう。あ、昨日作った大学芋も食べちゃおう。どんどんと食が進む。

もくもくと、テレビもつけないで、ただひたすら食べ続けた。ぱくぱく、ぱくぱく。無心で食べるうちに、心と体も満たされていく感覚があった。

その時、ふと好きな映画のワンシーンが思い浮かんだ。主人公が自分で作ったものを料理して、もくとくと食べる姿。

食べるために作る。生きるために食べる。その映画に出てくるフレーズだ。

本当にそうだなぁと思った。何があっても、食べることは人を元気にする。好きなものを、好きなように、好きな時に味わう。それは、人の心を豊かにして、生きていることを実感させてくれる。

食べることって、つい疎かにしがちだけれど、実はすごく大切なことだと気づいた瞬間だった。

さてさて、明日は何を食べようかな。