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急須でお茶を。


この間、職場でお茶を飲んだら、あれ?おいしいと思った。

うちの職場はいつも急須で緑茶を入れて飲んでいて、その日もいつものようにそのお茶を飲んだ。

だから何も特別なことはしてないんだけど、なんとなくおいしく感じたのだ。

母曰く、年を取ったかららしいけれど。でも、お茶をおいしく感じられたことに私はちょっと嬉しくなった。

それは、よく小説や映画とかで出てくる丁寧な暮らしの中で、主人公がゆっくり急須でお茶を飲んでほっとしているシーンを思い出したからだ。今までなんとなくいいなと思っていたけれど、その感覚がちゃんと分かったことがなかった。

でもその時初めて、緑茶の味をかみしめて、体の中にあったかいものが染みわたるのを感じた。ほっと一息つきながら、心からおいしいと思った。

あー、このことだったのか。やっと私は自分の体で理解した。確かにこれはうまい。

それから、自分で緑茶のティーパックを買って、家でも飲み始めた。あ、おいしい。今まで飲んでいたペットボトルのお茶とは、なんか違う気がする。(ペットボトルのお茶も大好きだけどね。)

お茶を入れる。たったそれだけのことだけど、ちょっとした変化を楽しんでいる毎日です。