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美しい風景と出会う。

日曜日。朝から靴下を持ってきて、出かけたいとアピールする息子。はて、どこに行こうかと頭を悩ます。

休日は平日に比べて、子ども向けの施設は閉まっていることが多い。夫は仕事が溜まって、今日も職場に行くらしい。頭の中で、息子と2人で遊べる場所を巡らせる。

午前中は早めに寝てしまうことが多く、遊びに行ってもすぐ帰ってくることも多い。かと言って、ずっと家にいては間が持たない。とりあえず、駅近くの大きな公園に行ってみることにした。

久しぶりに来た公園。私も小さい頃、よく家族で遊びに来ていた場所だった。あぁ、あの頃と変わらないなぁ。そんな懐かしさに浸りつつ、最近できたと思われる小さい子向けの遊具がある場所に向かう。

色んな遊具もあるけれど、結局息子はお砂場で遊んでいた。どんぐりをひたすらバケツに詰めるという作業を繰り返す。すべり台もやってみたけれど、早々に飽きてしまい、ベビーカーに向かっていった。

せっかくきたけれど、眠くなってきたのかなぁ。少し残念に思いつつ、でもせっかくならと、息子をベビーカーに乗せ、公園を散策してみることにした。

公園の脇を流れる太陽に照らされる川、きれいに整備された遊歩道とその周りを彩る紅葉、水しぶきを上げながら秋空に打ち上がる噴水、真っ直ぐ咲き誇るコスモスたち。どの風景も本当に美しくて、歩きながら思わずスマホのカメラのシャッターを何度も押す。

そうだ、私はこういう風景を眺めたり、写真に収たりしながら、自然を感じる瞬間が好きだったんだ。そんなことを思い出した。学生時代、色んな場所に足を運んで、感じていた感覚が久しぶりに蘇った。

好きなだけ写真を撮り、気になる場所へ赴き、時々息子に話しかけたりしながら、自由に園内を歩く。なんだか久々にリフレッシュできた。

最近は、息子が楽しいことを最優先にして動いていたけれど、たまにはこうして自分が好きなことをしてみてもいいのかもしれない。息子もベビーカーの中で風に揺られて楽しそうにみえた。

これからもお天気のよい日は、こんなふうにお散歩してみようかな。