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場所が変われどその子は同じ

そして高校へ進学した娘。
入学式から先生達がひまわりの被り物で盛り上げてくれる小規模の暖かな学校。
とは言え、週5あり家から自転車で30分、電車で15分またスクールバスで10分。8時前には家を出ないと間に合わない。
送迎になっても構わない、しばらくは娘を一番に考えようと同じ職場でも融通の効きやすい仕事に変えてもらう。

想定していた通り、自転車は最初の数日で難しいとわかり、朝の混んだスクールバスがしんどいと言い、家から学校、そこから職場の1時間半のドライブが始まった。

そして5月の連休があけると動けなくなりそこから4週間の欠席。
これはもう…転学かね?と思ってたところで、行かないなら辞めてしまえ!学校に行くのがやる事じゃないのか?と言う父親と私で大喧嘩。娘も泣きながら気持ちを訴えて、少しスッキリしたのか、次の日から登校する。

高校となると、まず単位のこと、欠課・欠席日数のことを話されるのだが、これが「べき思考」の娘にはすごいプレッシャーだった。

この学校はとても丁寧で優しい。いろんな凸凹を持った子もいる。娘には勉強は簡単すぎる、対応も丁寧にすぎる、かと言って、本人に積極的にやっていこうという熱意はない。
そりゃそうだー。環境が変わっただけで本人の本質は変わらないのだ。
たまたまそこが合っていれば、少し変われるかもしれないが、それは運でしかない。ちょっと先行く先輩の言葉をだんだん自分も実感していく。
むしろ、その合わない環境やつまらなさを、何とか乗り越えたりやり過ごしていくこと。しんどいながらも少しでも動けることが大事だと感じた。

と、分かっちゃいるけど「いつ楽しくなるのかな?」という期待もなかなか消えないのである。

そして、夏になると許可が出るバイトにチャレンジしていく。(つづく)