良い機会
既に2ヶ月も前の話しですが、実は、2月10日のワンマンが終わった後に、あんまりにも声がかれていたので、声の病院に行ってきました!
私は、「創造妊娠」リリース前だから、2004年くらいに、声帯結節(声帯にできるタコみたいなもの。)の手術をしていて、それ以来、もう二度と手術しないように喉をいたわるぞ!って思って毎年病院で検査は受けていたのですが、、、
ライブをやったら、感情が爆発して、無理やり叫んで、気が付いたら声がカスカスなんてことは、よくあることでして、、、
ライブ会場に来てくれるみんなにはよく分かることかもしれないけど、、、
そういえば、ワンマンライブのちょっと前から、高い声がスカっと出ないぞ!?って思って不安になっていたんだけど、それも調べてもらわなくちゃって思っていたので、ちょうど良いなと思って、カラッカラの声で久々に病院に行ってきました。
そうしたら、関西弁のいつも診てくれる先生が
「河野さん、結論から言うと、ポリープできてますわー
ごまかしながら歌う人もいますけど、手術しますー?
手術なら早めに日程決めましょー
今日はとりあえず、点滴うって、薬出しておきますー」
って。
「やっちゃったーーー
やっぱり変だと思ったらー!
ポリープ、、、
せっかく10年以上無傷だったのに、、、」
と落ち込みまして、じゃあ、一連のライブが終わったら、手術だ!と思いまして、
手術したら声が変わるなあ、全身麻酔だから怖いなあ、
でも、私より大変な病気の人もたくさんいるしなあ、
とかいろいろ考えて、落ち込んだりしたんですけど、、、
2月のまぁことのライブ2本を終えたところで、再び病院に行きまして、先生にみてもらったら
先生「薬が効きましたね〜腫れがひいてます〜♪これで、もう少し様子みてみましょう。」
まり「せ、先生、この前は手術の日程を決めにおいで、って言われて、そのつもりで来たんですけど、、、」
先生「あ〜、そうやったね〜
手術、、、します〜?
ロック歌手、ポップス歌手なら十分歌える声帯ですよ。
オペラ歌手なら考えものですけど、、、、」
って言われまして。
え?!
声帯ポリープって引っ込むの?!
やった〜!!!!!
って感じでした。
しかも、結構、しょんぼりと、身内の皆さんに相談して、いろいろスケジュールの調整とかし始めてたところだったので、あれあれあれ、
と嬉しい誤算でした。
ちなみに、声帯は首の真ん中くらいにあって、1センチくらいの2本の細い弦みたいな組織が、息を吐き出す時にぶつかり合ってその振動で響き合って音を出してるらしいです。
体の中の小さい小さいパーツなのに、声を出す時に1秒間に何百回もぶつかりあうと聞きました。裏声だと、何千回もぶつかりあうんだそうです。ちなみに、ひそひそ声も声帯にすごく悪いらしい。
だから、無言で過ごすことが声帯の回復には一番良いって言われてます。
声帯ポリープって言われたときには、
ああ、いろいろあったし、休めってことかなー?
なんて思ったんだけど、その後は、予定していたライブも出来て、スタジオ練習も出来て、その後のレコーディングも本日から無事にはじまりました。
でもでも、油断してはいけないぞと思わされたのが、
この前の撃鉄とキンブラ、ツーマンの前座をやらせてもらった後、バンド以外の知り合いの方とお話したら、
「声、ガラガラですけど、、、、大丈夫ですか?」と言われたこと。
そして、その一週間後、ばったり会った大学の先輩(10年ぶり?)に、
「声、どうしたの?ガラガラだけど、大丈夫か?」って言われたこと。
そしてそして、昨日、たまたまお買い物で入った洋服屋さんの店員さんが、昔の知り合いの方で、
「まりさんですか?声が昔と違うのでちょっと迷ったんですけど、、、なんていうか、低くなったような、、、」
と言われて、ショックをうけてました。
多分、当たり前になりすぎてるけど、自分の声がかれてしまうことに慣れてしまってるのかなあと思いました。
ポリープがひっこんだってお医者さんに言われてから、声の出し方もう一回勉強しようって思って、昔、数えるほどだけどお世話になったボイストレーナーの先生のもとに久々に連絡して、多分5年ぶりくらいのレッスンを受けました。
先生は、「音声障害が出てるね。」って私に言いました。
自分の脳みそが、低いかれた声をインプットしていて、声が正常な時にも、悪い時の声のまま発声させちゃうらしい。
だから、もう一回正しい自分の声を脳に記憶させなきゃ!って話をしてくれました。
そして、ちゃんと寝て、ちゃんと食べて、ストレスをためないで、リラックスして、喉の周りをしっかりほぐしてって本当に基本的だけど大事なことを丁寧に教えてくれました。
先に話したけど、2本の弦が体の中にあるようなものなので、体が楽器で声帯を響かせなきゃいけないので、ボーカルは、いつも体のコンディションを整えておかないといけないです。
すごく簡単そうで、すごく難しいことだなって改めて思いました。
先生は、声という楽器をいかに操るかを教えてくれる人で、やっぱりすごい人です。
もともと、歌を歌って生きていきたい!と思って、やりたいと思って始めたのがバンドで、つしまみれが、バンドとして生きていく道を作ってくれました。
たくさんの人の前で歌を歌えるのは本当に幸せだし、そこに加えて、ギターを弾いてバンドで演奏をできるって更に楽しいし、一緒に演奏する仲間がいるから、ライブを楽しんでくれるお客さんが世界中にいるから、いつも自分の想像をはるかに超える最高の出来事が起こります。
今年は、バンドが生まれ変わる大事な年です。
このタイミングで、もう一回、自分が歌うことをもっと追求しようって思えたことは、本当に良いチャンスだなあと思いました。
そんな訳で、遅くなっちゃったけど、ちゃんと寝て、明日また元気にレコーディングしてこようと思います!
今日も相当面白くって、笑いっぱなしのスタジオだったんだけど、
明日も面白くなると良いな!
おやすみなさい!
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