【心から踊れる日を夢見て-1】

「相当頑張って踊ってこられたんだと思います」

私のレントゲン写真を見た理学療法士さんにそう言われた時、報われた気持ちがしました。そんなふうに言ってくれる理学療法士さんは初めてでした。いや、理学療法士さんに限らず、今まで整体やスポーツマッサージなどで施術をしてくれた多くの方の中には、本当に真摯に向き合ってくれる方も多かったし、その都度ありがたいな〜と思ってはいたのだけど、この方はちょっと珍しいタイプだと思いました。まあ、実際にちょっと変わった理学療法士さんなんだけど(この話は余談になるのでまた改めて)、視野が広い方なので私としてはありがたい。

5年くらい前から股関節に違和感が出て整形外科で診断を受け、リハビリも受けたりしました。ヒントをもらえたこともあったけど、時間的な条件が合わずに継続できなかったり、当時は、痛みも「たまに」「気になる」程度だったので、痛くなったらまたどこかに行って・・・を繰り返していました。

それが、ついに慢性的な痛みに発展したのが2〜3年前くらいかな。
やはりいくつかの整形外科で診てもらったけど、ドクターによって見立てが違いました。この時点でもっといいドクターと理学療法士に出会っていたら…と今でも思うけど、それもきっともっと大きな目で見たら必要なことだったんだ…といつか本気で思えることを願っています。

『変形性股関節症』

とはっきり言われたのが去年の2月。信頼しているヨガの先生に紹介してもらったクリニックで股関節専門のドクターの診察を受けたら、当然のように手術を勧められました。
やっぱり外科医はとりあえず手術か…と思ったと同時に、もうそれしか手がないのか…という思いもよぎりました。そのくらい慢性化した痛みと闘っていたので、心が折れそうになっていました。
「まあ、急に手術って言われて即答できないと思うから、必要なら次回の診察の時にご家族と来てもいいですよ。」
とまで言われ、ますますそんな状態なのか…と絶望感に打ちひしがれました。

紹介してくださったヨガの先生に報告をしたら、
「自分の周囲で、もう歩けないほどの人がリハビリで改善している例をたくさん見ています。あなたはコツコツ努力できるタイプだから、まずはリハビリをやってみて、今回のドクターの診察も一つの意見として、焦って手術に踏み切らず、セカンドオピニオン、サードオピニオンを聴いてじっくり検討してからでも全然遅くないと思いますよ。」
と言っていただけたことでどれほど気持ちが落ち着いたことか。
そしてまずは今の状況に向き合い、できることからしっかり取り組んでみようと、その後、ほぼ週一でリハビリに通いました。
そして1ヶ月後の診察の時・・・
「骨盤の動きがかなり出てきましたね。たまにいるんだよね、こういう動きの上手い人(←いやいや、ダンサーですから 苦笑)。そうしたら、しばらくリハビリで様子みましょうか。」とドクターに言われ、崖っぷちから少し戻ってこれた気になりました。
その後、真面目にリハビリに通うのですが、ここでまた新たな課題にぶち当たるのでした。

(つづく)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?