【食のこと】〜苦戦の梅干し2022〜

梅干しが大好きです。子供の頃、祖母と一緒にお茶飲みながらお茶うけに小梅を食べて、種をお盆の上に並べていたら、あまりの種の多さに、いくらなんでも食べ過ぎと母に怒られた記憶があります。梅干し殿下と呼んでください(笑)。
そんな梅干しラブの私ですが、梅干しを自分で漬けるようになったのは3年前なのです。いや、過去にトライしたこともあったのですが、量が少なすぎて上手くできず挫折。以来、梅干しはハードルが高くて無理と思っていました。
が、3年前にマンションの大家さんに教えてもらい作ったら、意外と簡単。そして美味しい!
それから毎年漬けるようになりました。

さて今年も!と、気合を入れて早々に梅を注文して準備に取り掛かり、塩漬けでしっかり梅酢が上がり絶好調!というところで、紫蘇の入荷が遅れそのまま待たされ、本漬けまで時間がかかりました。
しかも今年は梅雨明けがやたらと早かった。そして本来なら「梅雨明けの土用の頃に干す」というのが通常のマニュアルなのだけど、この時点で本漬けがやっとできたくらいのタイミングだったのでしばらく置いておくことになりました。
基本的に梅酢に浸かっていればカビることはないので、毎日容器をそっと揺らして梅酢が行き渡るようにしながら美味しくなるように応援しつつそろそろ干そうかな、と思った8月・・・。
連日37度の異常な暑さと異常な強風で全然干せず、仕方がないので9月に持ち越すことに・・・。
この間に色々と調べてみたら、基本的に梅を干すのは夏でなくても大丈夫。さらに、最近の夏は日差しが強すぎるので、わざと9月や10月に干す梅干し農家さんもある、という記事を読み、なるほど〜と一安心。
ところが・・・9月に入ったら今度は雨季か?というほどの長雨。
おまけに天気予報もコロコロ変わるので全然干せず、流石に焦りとプレッシャーで押しつぶされそうな毎日でした(苦笑)。
もう来年から梅干し作るの辞めようかな、という考えが何回頭を過ったことか・・・。

そして、先週末。嵐が過ぎたと思ったらいきなり晴れがやってきたので、もう今しかない!とやっとやっと天日干し決行。

お待たせしました梅たち。
しかし、夏とはすっかり太陽のルートが変わっていて、日の当たる場所が我が家の狭いベランダを移動するので・・・

日差しに合わせて移動。日照時間も真夏より限られます。
とはいえ、日差し自体はかなりしっかりしていて、梅をひっくり返す作業をしていると汗だくになりました。
何とか3日間干して、今年の梅も完成。


いや、本当に苦戦しました。とりあえず、1ヶ月ほど置いてから食べ始めますが、プレッシャーと戦いながら太陽に祈りながら作った秋干しの梅干しがどう仕上がるかは未知の世界。

ちなみに保存してあった、一昨年の梅と去年の梅を比較すると・・・

一昨年(2020年)のはしっとりしていて梅からさらに梅酢が湧いてきているのですが、去年(2021年)のは乾いています。食べた時も、去年のは固くしまった感じで味は悪くないけど、もう少しふっくら感、しっとり感が欲しいな〜という味でした。今から思うと、去年の日差しも強過ぎたのだと思います。こうやって気候が変わってきているので、今まで通りのやり方が通用しなくなってきているのだと痛感しました。
たかが梅干し、されど梅干し・・。いろいろ考えさせられる今年の夏の梅干し作りでした。
梅干し作られてる皆さんはどう感じましたか?

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