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サビアンシンボルがインドのヨギだった私

Yoshiさんという方の記事を偶然見かけたことがきっかけで、ぐんと占星術への興味度が上がった。

インターネット上で自分の生まれた時の星の配置を無料で知ることができるページがあることは、以前から知っていたのだが、その星の配置「ホロスコープ」なるものを読み解いていくのは、一筋縄にはいかない。それゆえ占星術の専門家がいるわけなのだが、それでも生まれた時の星の配置を見ているのはなんだか面白くて、すぐ挫折しながらも時々何かのタイミングで自分のホロスコープとそこから出てくる情報についてネット検索をしてみたりしていた。

太陽と月がほぼ一直線になった直後、月蝕の日の夜中に生まれた私は、自分が選んで生まれてきたこのタイミングというのがいつも気になっていた。さらに物心つく前から星や星座や宇宙についての図鑑ばかり繰り返し眺めるような子だったらしく、子供向けに物語調で書かれた説明や絵図を読み、特にバビロンの羊飼いが星を眺めているシーンの描写などは大好きだった。一周回っていよいよ星に近づくタイミングが来たのかもしれない。とはいえ相変わらず、占星術は難しそうだなと二の足を踏んでいたところだった。そんな時にするすると理解できたのがYoshiさんのマガジンだった。

その中でも最も心が揺さぶられたのが、「サビアンシンボル」である。これは生まれた時間が正確にわからないと判明しないものであるが、幸い私は知っていたので、調べてみた。

そして月のサビアンシンボルについて調べて内容を読んで行った時、体のどこか中心のような遠くにあるような不思議な場所から大きな感情が込み上げて涙が流れた。悲しいわけでもなく、怖いわけでもなく、ただどこかの真ん中から噴水がこぼれてしまったような涙だ。明らかに通常の涙とは全く違う、魂の叫びだった。
この涙を私はこれまでに数回経験したことがある。一度は前職の所属を辞めようと決めた時。もう一度はヒーリングを仕事として始めてみようと思った時。そして最も最近の一度はブッダのスッタニパータの「犀の角」の章を読んだ時だった。「犀の角のようにただひとり歩め」というフレーズがなん度も繰り返されるたびに、胸の奥から涙の噴水が吹き上がった。ちなみに件の私のサビアンシンボルは「水瓶座の4度」で「インドのヨギが自らの治療力を示す」であった。

そもそも私が占星術に興味を持ったきっかけは、いくつかある。
一つは、私という人が地球という星の上に生まれ、暮らしている中で、他の宇宙や惑星とはなんの関係もありません、だなんてとてもおこがましい話であると思った時があったからだ。全く影響を受けていないなんて、なぜ言い切れるのだろうかと。
そしてもう一つは、人は誰しも生まれる時を選んで生まれてきているという話を見聞きした時だった。なんとなく「それはそうかもね」と思ったし、そして占星術を読み解くことによって生まれる前に自分で決めてきた今世のプランを、もう一度思い出すことができるという話に、納得させられたからだ。自分との約束は生まれたらすっかり忘れてしまっているけれど、思い出したくなった時、必要になった時に、思い出せるようなヒントくらいは残してあるんだよというのが生まれたタイミングから知ることができる情報なのではなかろうか。それは西洋占星術でも、東洋の四柱推命でも言えるように思う。自分がどの方法で読み解くためのヒントを残してきたのかは、見つけていくしかないのだけれど、この世のどこかに宝の地図があって、それは然るべきタイミングでポンと登場するようになっているのかもしれない。

今回久々に魂が叫んでいる状態を体感したわけなのだが、感覚として「ああ今、魂が叫んでいるな」というのは、自分自身でリアルに体験して自分の中で感覚を掴んでいくしかない。「あ、これは違う、普通に悲しいだけ、怖いだけ、怒っているだけ」と判断するか、「それ以外だな、なんだこりゃ」と思うか。その時自分の心と体はどんな反応をするのか。おそらくそれは人によって異なるのだろう。トライアンドエラーのように、色々と体験して掴んでいくしかないし、私とは全く違う方法で、魂の声を掴む人もいると思う。私のように体の中心から涙が溢れる現象というのは、一例としておいて、でも自分自身で「私はなんか違うな、こっちじゃないかな」と思うなら、概ねその直感の方が正しいはずだ。

ちなみに私がこの「魂が叫んでいるな」という感覚を掴んだのはピアノを演奏している時だった。その時はそんな風には考えていなくて「体の中心が呼吸して動いている時に良い音を響かせられていて良い演奏ができ、結果点数(当時はコンクールや試験が多かった)になる」と認識していた。その「体の中心」というのが、今涙が溢れてくる時に動く肉体的に内臓の奥の方の真ん中あたりであり、同時に自分の体が宇宙の真ん中に放り出されていてその中核となる部分の何か、なのであった。

さて話は戻りサビアンシンボルであるが、どわわと涙が出たものの結局私は自分と具体的にどんな計画を立ててきたのか、未だもやっとしている部分も多い。しかし、もしかしたらここは一つしっかり占星術を読み解いていけば、少しずつわかってくることもあるのかもしれないと思ったので、人生のやりたいことリストに「占星術を学ぶ」を入れることにした。

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