メガネの青年
先日、とあるイベントにスタッフとして参加したときのこと。
メガネの長身の青年と目が合い、なんとなく話す機会があった。
彼は学生である。
私「ゼミとか入ってるの?」
青年「いやー、入ってないんすよ。俺、迷っちゃって…。
なんか、どんなゼミに入ったらいいか、全然決まらなくて…。
まわりはどんなことやりたいか、決まってる人が多くて…。」
それを聞いたら、なんだかとてもワクワクしてきた。
私「いいじゃん〜可能性がたくさんあって。
就職してから進路変える人もいるし、とりあえずやりたいことやってみたら?」
青年「そうっすねー。ちなみに、なんの仕事やってるんすか?」
私「私は子ども向けの工作を考える仕事をしてるんだよね。」
青年「あー、いいなー。モノづくりとか、俺も好きだったなー。
でも、中学高校で勉強ばっかしてて、全然やってなくて…。」
私「分かるー。いいじゃん、今からやってみなよー。」
そんな会話をして、勤務時間も終わり、
「じゃ、お疲れっしたー。みなさん頑張ってー!」
とイベント会場から去ろうとした時。
彼が小さく手を振って見送ってくれたのが見えた。
帰宅してから、夫に
「今日大学生の子が、こんな話してくれてさー!」
って話してたら、なんか、なんとも言えない温かい気持ちとともに、めっちゃ涙が出てきて。
(なぜだか分からないし、夫に見られたらなんか恥ずかしいので、即拭いた。)
私、素直なやりたい気持ちを話してもらって
「いいじゃん、やってみなよー。」
って言えるようなことが、やりたいのかもなぁ。
そんなことに気付いた、少し不思議な体験でした。
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