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scene1 桜の樹📒#『私の物語』#自分育て#Find It#私はどうしてお花畑脳に育ったのか。このままでいいのだろうか。

1.実母

私は生母の顔を覚えていません。写真も残っていません。写真を撮る余裕もないくらい貧しい暮しだったからだと思います。

45歳の高齢出産、貧しい暮しの中で
結核を患い、私が3歳の時に他界しました。晩婚。同じ歳の父との新婚時代。最初の子供でした。私は一人っ子です。

母の死も悲しみも記憶にありません。
ただ母と暮らしたアパートの中庭に大きな桜の樹があったことを憶えています。

母は桜の散る季節に亡くなりました。
幼い私は、桜の花は散っても、樹は力強く若葉を茂らせ、来年もまた花を咲かせるのだということを、不思議に感じた記憶があります。


ですから
私にとって桜は
儚さよりも生命力を象徴するものなりました。


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