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旅行記

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ロンドンから行ったところ
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アウシュビッツ・ビルケナウ博物館 全てが一本の線に

週末に一泊でポーランドに行ってきた。目的は、アウシュビッツ・ビルケナウ博物館の公式ガイドの中谷剛さんのツアーに参加することだ。私の興味関心と普段殆ど一致しないおっさん(夫の通称)も、歴史でならったアウシュビッツにいけるということで、楽しみにしていた。 かんかん照りで非常に暑い日だった。午後2時に博物館前に集合し、我々含めて20人くらいで中谷さんの話を伺う。滑らかで静かな語りながらも、内に秘めた強い意志を感じさせる口調。アウシュビッツは年間200万人が訪れ、学校の課外学習でも

Green Olive Tour に参加して知る、知られざる「現代のアパルトヘイト」-イスラエル旅行記

(2020/01 記録、2019/10 旅行、写真はAida難民キャンプの「鍵」のオブジェ) 1948年に建国されたユダヤ人国家の「イスラエル」と、イスラエル建国に伴って家・土地を奪われたアラブ人が住む「パレスチナ自治区」。教科書で習い、誰もが聞いたことのある名前だが、イスラエルに行ったというジャーナリストでもない一般の日本人の話は、そう多くは聞かないだろう。ましてパレスチナ自治区となると、ガザ地区の空爆のイメージがあり、そもそも立ち入れないのではないかと思いがちである。