見出し画像

MISS

「ミスフランスになりたくて」

久しぶりに見たフランス映画。

前回見たのは去年の3月「レミゼラブル」。恐ろしい映画だった。

人種差別と生活苦と人々の怒りの塊が一気に爆発していた。

「ミスフランスになりたくて」はコメディだと思っていたら、もう少し深いジェンダーフリーの映画だ。

とにかく主人公のアレックスが美しい。かわいい。ミステリアスな魅力すぎる。

人権問題では日本より百歩先をいくフランスで今でも「ミスフランス」コンテストが毎年行われテレビ視聴者の楽しみになっているというのが意外だ。誰が一番フランス人女性の中で美しいのかを決める、とは考えず、一つの娯楽として楽しんでいるのかもしれない。

男の子が子供心に将来の夢は「ミスフランス」と考えるという設定。その後両親が事故で亡くなり孤独な人生を送り始める。24歳になりボクシングジムの雑用係として働くアレックスが幼馴染と再会する。彼は今やボクシングのチャンピオンになっていた。そこでアレックスも子供の時の夢を思い出す。「ミスフランスになりたい。」アレックスは安アパートで住人たちと共同生活をしていた。アパートへ帰るや同居人たちに「ミスフランス」に応募することを告げる。最初は取り合って貰えないが次第にみんな納得してくれる。このアパートの大家さんが「アメリ」に出てくるタバコ屋さんだった!!ローラ(ゲイ)が占い師のところに連れて行ってくれる。ヒールはいつも12センチ。寝る時もコルセットをつけて。云々の助言。チャンピオンのところにも行った。常に勝利のイメージトレーニングを教わる。

自らの努力と周りの協力によりイルドフランス地区予選に出場する。楽屋では女の子たちの余念のない準備に驚きつつ倉庫で隠れて水着を着用するが上手くいかず自分の出番が来てしまうがそこは上手く乗り切る。持って生まれたスタイルと美貌、そして、意外なスピーチによりアレックスは地区代表に選ばれることになる。

それぞれの地区の代表者は全員集められ特訓に入る。そこからの場面が美人たちの合宿ですごく楽しかった。ファッショナブルだった。ベルギーの海岸でゴミ拾いするときはお揃いの黄色い雨具だったり、フランスらしいマリンルックだったり赤いティシャツだったり水着も何もみんなお揃いですごく可愛かった。

部屋は二人部屋でアレクサンドラ(アレックス)はパカ(南仏)代表の子と一緒になり男だってバレたけどパカがいい子で秘密にしてくれてそのことで心が通じ合うようになった。

各地区代表者の合宿で様々なミッションをこなし、友達もできてアレクサンドラはアパートの人たちにちょっと上から目線な高ビーな気持ちになってしまう。

インスタを投稿するたびにすごい数の指示が来ていい気持ちになったらしい。それまでは自分がわからない、自信のない24歳男子だったのに世間の大勢の人たちから支持されるとすぐ天狗になるんだ。ローラのことも馬鹿にしてみたり。アパートの人たちと次第に険悪な雰囲気になって、また自分がわからなくなってくる。

最終選考はテレビで生中継でこれがフランス全国民のクリスマスの夜の毎年の楽しみらしい。しかし、アレックスはいく気がしなくて部屋に閉じこもっていたら、今まで全く応援してくれていなかった大家さんが「いかなくちゃだめ」と言ってくれる。ちょっと口論になった直後、大家さんが脳梗塞で倒れてしまう。急いで救急車を呼んで「お母さんです」と言って一緒に病院に行くアレックスは決勝戦に行く望みがほとんどなくなる。

病院にアパートの住人がみんなで駆けつけてくれて大家さんのファイルを持ってきてくれた。そのファイルの中にはアレックスの決勝戦までの新聞記事が全部スクラップしてあった。大家さんはツンデレだった。

気を取り直したアレックスは決勝戦の会場に向かい無事到着する。そしていよいよアレックスの出番が来て・・・・・。

アレックスは自分がおとこであることを暴露する。その反応は拍手あり、罵声ありで様々だった。アレックスの子供の頃からの夢が果たせてよかったね。

本当の自分は何なのか、自分探しの映画でありました。

アレックスの部屋がとてもかわいい。大家さんの服装がいつも素敵かわいい。アマンダがとても優しい。ローラが素敵な性格で生かしてる。久しぶりのフランス語のシャワー。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?