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初心者でもできる、日本の温暖な地域でのハーブ栽培

下堂薗万里子です。素肌美人へようこそ。

この活動の中での楽しみの一つが、ハーブをこの手で育てることです。今年で3年目になりますが、やればやっただけ気づくことも増えてきて、どんどん面白くなってきています。

2018年の5月、鹿児島市に500㎡の畑を借りたのが最初でした。肥料も農薬も使用せずにハーブを育てることだけは心に決めていたのですが、それ以外はまったくの素人。あたりまえか(笑)農業初体験だし。

今回のタイトルが、「初心者でもできる、日本の温暖な地域でのハーブ栽培」としました。なぜなら、私が超~初心者だったから(笑)

【最初に借りた畑でのローゼル収穫と下処理の様子】

最初の関門は、雑草の駆除。というのも、農地を借りることは大変なんじゃないかと思っていたけど、主人の友人のツテで紹介いただいたので、すんなり借りれたのでした。まあ、この時は、農業委員会を通して農地を借りるとか知らなかったし(笑)

雑草の除去とハーブ栽培

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【最初に借りた畑の様子。厄介なセイタカアワダチソウの背がまだ低い。】

話を戻して、第一関門の雑草の駆除ですが、現在は駆除ではなく付き合っていく感覚で雑草と向き合っていますが、当時は、言葉で表現すると「駆除」(笑)憎き敵をやっつけるぞ~という目で、畑の雑草を眺めていました(笑)眺めていたというより、睨んでいた(笑)

最初に借りた畑は、前任者が有機栽培を行っていた畑だったのですが、1年以上耕作が行われていなかったので、雑草がぼうぼう。今はわかるのですが、1年くらいの放棄だと除草はラク~(笑)本当の雑草との付き合い方を学んだのは2つめに借りた畑でした。

それでも当時は、ぼうぼうの雑草を前に、気合だけで雑草を抜きまくり(笑)気合と体力で抜きまくり。まあ、力仕事は主人の仕事ですけどね(笑)炎天下の中、ひたすら抜いて抜いて抜きまくる。あとから分かったのですが、この雑草を抜く作業が、後々のハーブの生育に大きく影響するのですが、このころはわかりませんでした。とにかく憎き敵をやっつける(笑)

この雑草を抜くという作業のおかげで、土の中に根がなくなった畑は、雨のたびに硬く硬く締まっていき、ハーブにとっては過酷な環境に。後々、農業の先輩にハーブの生育が悪くて畑の状態を見てもらった時には、「これは土が硬いですね~ だからハーブの生育が悪いんですよ~」と言われてしまいました(笑)

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【雑草を抜きまくった後の畑。表土があらわになり、乾燥している。】

今でもそうですが、肥料も農薬も使わずにハーブを育てることの一番のポイントは、いかに雑草と付き合うかだと思っています。特に夏場。ハーブの場合、ヨーロッパ原産の雨が少なく、湿度が低い地域で育ったものが少なくありません。日本は、その気候とは真逆の高温多湿。しかも雑草に取り囲まれたら、湿度アップで蒸し蒸しです(笑)

日本の夏を越せないハーブたち

これまでも夏場にいくつものハーブを枯らしてきました。もちろん、そんな中でも、レモングラスやローゼル、スイートバジル、レモンバジル、ホーリーバジルなどの、暖かい地域原産のハーブはとっても元気で、ぐんぐん生長します。

問題は、高温多湿を嫌うハーブたち。

鹿児島の気候に合ったハーブを育てればいいじゃん!と思われるかもしれませんが、だって育てたいんだもん(笑)ラベンダーに、セージ、タイム、セントジョーンズワート、ローマンカモミール、ジャーマンカモミール、スイートマジョラム、ヒソップなどなど。ハーブと言えば、ヨーロッパ原産のハーブたち。まあ夏場に全部枯らしましたけどね(笑)

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【植えつけ直後のローマンカモミール。この時は6月。すでにぐったりしている(笑)。植えつけ時期も、畑の状態もローマンカモミールにとっては過酷だった。今は秋に植えつけ、草マルチをしっかりと行っている。】

そこで、思ったんです。春に種を撒いて、秋に収穫するわけじゃないと。日本の風土にあった植物を栽培し実を収穫する場合、春に種を撒いて秋に収穫するものってたくさんありますよね。お米が日本の代表のように。

だけど、ハーブは実を収穫するだけじゃないんです。葉茎を使うものもあれば、花、根、実を使うものもあります。もちろん実を使用するものは秋に収穫するものもあります。ローゼルのように。

しかも、ヨーロッパ原産のハーブの場合、寒い地域出身なので寒さに強い種類が多い。

ハーブ栽培のリズムを変える

そこで、はっと思ったんです。秋に種を撒いて、春に収穫すればうまくいくんじゃないかと。多年草といわれるハーブも鹿児島では夏に枯れてしまいますが、毎年秋に種を撒いて春に収穫するようにすればうまくいくんじゃないかと。

日本の温かい地域の鹿児島で、今のところうまくいっているのは、カレンデュラやローマンカモミール、ジャーマンカモミール、コーンフラワー、サフラワーなどなど。

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【冬を難なく越したカレンデュラ。雑草と共生して生き生きしている。】

もちろん、ミントはとっても強いので、夏場に雑草に埋もれて枯れたと思っても、春には必ず芽吹きますよん。ミントの生命力恐るべし。

日本の温暖な地域でのヨーロッパ原産のハーブ栽培は、秋をスタートとして春に収穫する流れで行うといい感じにできるんじゃないかと気づいたのでした。

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