後悔と、これから。
珍しく雪がずっと降っている。雪が積もってもコロナ療養中でもおもちの散歩は行かなくてはいけないけれど、まったく苦痛ではない。日が沈んでから散歩に出る。かちりとした結晶のように細かく突き刺さるような空気が顔にあたって気持ちいい。平野にのっぺりと広がる雪が微かな光も反射して雪道を明るく照らす。ここに引っ越してきてからいまだ見たことのなかった景色が目の前に映し出され、新たな経験として私の中に蓄積される。緩い積雪のように、平凡な町で起こる何気ない出来事が層となり重なっていくのが楽しい。