小嶋まり

ライター/翻訳/写真/ トーチ連載「生きる隙間」 http://to-ti.in/st…

小嶋まり

ライター/翻訳/写真/ トーチ連載「生きる隙間」 http://to-ti.in/story/ikirusukima01 / AVE連載「平らにのびる」 https://onl.la/udmtcKE

最近の記事

ヘアピン

日本の高校には半分しか行ってないけど、女子校に通っていた。 周りは女の子ばかりという環境な上に、私はそもそも(その当時)恋愛に疎くて、それをさらに加速させるかのように手の届かないアメリカのキラッキラしたアイドルたちに手当たり次第ファンレターを送りつけ、現実逃避ばかりしていた。私と同じ空間にフィジカルに存在する男の子と話すのが極端に苦手だった。 友達に付き合わされ合コンにも行ったことがある。まぁ見えないだろうと思い足の毛を剃らずに行った。その後知ったけど、私は男どもに裏で毛

    • ちょっとしたオカルト探検へ

      久しぶりの更新。毎日何か書きたい、書いてやる、という気持ちがムクムクしてるので、準備体操的にあくまでライトに、できる限りnoteを続けていきたいと思っていまふ。 最近、とても満たされています。久々の東京滞在は会いたかった友人たちとワイワイできて楽しかったし、パートナーと道玄坂のど真ん中にあるエアビに滞在して、相変わらずきったねぇ町だなぁなんて言いながらも最後には夜中に揚げたてのポテトを200円で食べれるしやっぱり最高な町だぞここはと慈しみ、誰もいない夕方5時のハブでバ

      • 後悔と、これから。

        珍しく雪がずっと降っている。雪が積もってもコロナ療養中でもおもちの散歩は行かなくてはいけないけれど、まったく苦痛ではない。日が沈んでから散歩に出る。かちりとした結晶のように細かく突き刺さるような空気が顔にあたって気持ちいい。平野にのっぺりと広がる雪が微かな光も反射して雪道を明るく照らす。ここに引っ越してきてからいまだ見たことのなかった景色が目の前に映し出され、新たな経験として私の中に蓄積される。緩い積雪のように、平凡な町で起こる何気ない出来事が層となり重なっていくのが楽しい。

        • 恋人としばしのお別れ、ジュエリー職人見習いの始まり

           あっという間に恋人の島根滞在も終わり、また1人と2匹の一軒家生活に戻った。彼が帰ってしまって寂しいと考えるよりも、もともと1人で生活しているデフォルトの状態に戻っただけだと考えれば良いというのは分かっている。マイナスもプラスもなくゼロ、いつもの日々である。悲しみに浸るよりも、また次に楽しく過ごせる時を楽しみにしているほうが清々しく毎日を過ごせるのは明確、でも時折波のように押し寄せてくる寂しさに悶絶するのも避けられない事実なのである。でも、そんな押し問答に淘汰されず気を紛らわ

          赤裸々な現状

          去年は経済的に安定した結婚生活にも終止符を打ち、いくつか掛け持ちしていた業務委託の仕事も辞め、完全なるフリーターとなった。それから会社勤めをしたけれど、退社してから3ヶ月が経過。これからどうしようという不安は抱きつつも、書く仕事がしたいという思いが日に日に強くなり、なんとかそれで生活していけないかと試行錯誤している毎日である。 長期の翻訳の仕事が決まったけれど、早々に打ち切りになってしまう可能性が高くなり今は作業停止中。自由な時間が増えるほど不安に駆られる。 またOLに戻れ

          赤裸々な現状

          ダンマパダとスクールバス

          2018年、結婚をしてアブダビに引っ越す前に、ホノルル、シカゴ、ニューヨークを巡る旅をした時、ちょうど仕事が入って、incausa(インカウザ)というブラジル先住民の財政支援やチベット移民達のビジネスサポートをしているブルックリンをベースにしている工芸品ブランドの取材に行ってきた。元々は無一文、手作りのお香と仏教本を小さなテーブルに並べてベッドフォードの道端で売っていたのがブランドの始まりだったというヒッピーの芳ばしい香りのするお話をオーナーのビン氏から聞いたのだが、その頃に

          ダンマパダとスクールバス

          Toothache

          2008 - early 2010 歯が痛い どうしようもない痛みを堪えたり 頭痛まで起きたり熱まで出たり 痛み止めでごまかしたり 歯医者さん行って治療したり 痛みが治まって安堵したり 詰め物をしてその場凌ぎをしたり でも食べ物を噛み締める時にやっぱり痛んだり あぁやはりこの歯茎が悪いのよ 腐れてるのよこの大事な大事な一部がね そんな歯痛に左右される感じが 普段の生活の中で 私がシャッターを切るときの 感覚と似ておりました 生活環境ががらりと変わり いつ一人になってし

          従兄弟

          2歳年上の東京生まれの従兄弟がいる。小さい頃は仲がよかったけれど、今は滅多に会うことはない。 従兄弟が17歳のとき、私にとっては叔母である従兄弟の母が亡くなった。52歳、子宮がんだった。長い間看護師をしていた私の母は、病床に伏した人の鼻を見ると死期が分かると話していたことがあった。体調を崩し入院した叔母のお見舞いに母が行ったとき、叔母の鼻を見てもうだめかもしれない、と泣きながら私に話したことがあったのを覚えている。鼻の先が天に近づくかのように、尖ると言っていた。 とてつも

          2022年7月14日

          庭に植えたミニトマトとパプリカに甘い実がなりはじめた。日々色濃くなっていく実が食べごろになるのが楽しみである。こんな生活を送るようになるなんて、一年前では考えられなかったなとふと思う。 仕事に出ている間に、飼っている犬の散歩をしてくれた母が煮物と卵焼きととうもろこしを冷蔵庫に入れておいてくれた。ここ最近は自炊もせずにスーパーの惣菜だけで夕飯を済ませているのでありがたかった。食べた後にランニングに行こうと思っていたけれど、そのまま寝てしまった。起きたら犬も私の真横で眠っていた

          2022年7月14日

          2022年7月13日

          日記を書くことに決めた。 いろいろと決断しなければいけないことがあり先が不安で落ち着かず、浮き沈みが激しい。すべてを丁寧に受け止めることができない。日常に飲み込まれて忘れてしまうことも多々。せめて日々の出来事の断片をここに記録していければ。 漠然と、憂鬱である。 恋人は今、仕事でアメリカにいて、メッセージ動画を送りあっている。 昨日は動画を撮っている最中に調子が悪くなり中断したけど、雑にそのまま送ってしまった。 母親に電話しても途中で調子が悪くなってしまいそのままごめんねと

          2022年7月13日

          魚の目玉

          幼い頃、焼き魚の目玉をくり抜いて食べるのが好きだった あのコロコロ、コリコリした食感が、香ばしくて美味しい匂い玉みたいで特別だった、煮魚のはゼラチンっぽくて嫌いだったけど 私の実家は、昔からのしきたりや家族の仕事柄、人がよく集まる場所だった 色んなお客さんが集まってお食事会のようなものが開かれるたびに 近所の旅館にお願いして仕出しをしてもらい それを母と祖母が客間に並べてたんだけど ある時の食事会で、美味しそうにパリッと塩焼きされた魚が ずらりと並べられていた時があった そ

          魚の目玉

          今日のメモ

          1. 物事の丸み、繋がり 2. 無駄なしがらみや批判や妬みや遊びのような陰口からは離れる、自分が的なら尚更離れろ 3. 必要のないものは省きました、同じく、私自身も省かれるというのを理解しておくのが時の流れ 4. 愛のある人間の見極め 5. 細かい説明が不要な、基盤と目線が同じ関係性 6. 好奇心、探究心、降下だろうが上昇だろうが変化を批判する人間は惨めでかわいそう 7. 何より、高まり、向上を批判する人間は嫉妬深くてかわいそう、悪魔の餌食たち 8. 善悪の色分

          今日のメモ