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【風の声を聴く】'23.7②~線状降水帯の発生予測~

「特別警報」の運用が始まって10年が経とうとしています。
特別警報は、警報の発表基準をはるかに超える大雨などが予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合に発表され、最大級の警戒を呼びかけるもの。つまり、その場所が、数十年に一度の、これまでに経験したことのないような、重大な危険が差し迫った異常な状況にあることを意味します。
今年も、大雨特別警報が発表されました。7月10日、九州北部です。土砂災害や川に流される被害が相次ぎ、死者や行方不明者が出ています。
今年は、太平洋高気圧に張り出しが安定せず、湿った空気の影響を度々受ける夏となるおそれがあります。
いったん立ち止まり、大雨の原因と見通しを確認しましょう。
 
==== 目次 ~2023.7.16~ =====================
◆できごと【7月2日(日)~7月15日(土)】
◆解析のポイント『線状降水帯と大雨特別警報』
◆旬のキーワード『太平洋高気圧と台風の相乗効果』
◆今後の見通し・編集後記
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