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2022年6月11日(土)面会と喧嘩

今日は夫が長男を連れて面会に来てくれた。
ロビーで泣いている長男の声が聞こえてわたしが向かうと、マスクを嫌がって泣いている長男と、なんとかマスクをつけようと粘っている夫の姿が見えた。

「マスクを買いにアカチャンホンポに寄ったんだと思ってた」
武蔵小杉に行くと午前中に連絡があったので、てっきり、子ども用マスクを買っているのかと思っていた。本気で。
きのうの夜に、面会に関する注意事項が書かれた資料を写真に撮って送っていて、そこには子どももマスクをつける旨が書かれていたから。

でも、夫は読んでいなかったらしく「いや、そんなこと聞いてない」と言う。「画像送ったじゃん」とわたしも反論する。これじゃ責任のなすりつけあい。
埒があかないので、今日はせっかくお越しいただいたのであれですけど……と小声で囁いてくれた看護師さんに感謝して少しだけ長男を椅子の上で抱くことにした。

病室に帰ってから、夫からLINEが次々ときた。
「私はマスク伝えたってひたすら意味のない自己防衛を伝えられるために言ってるわけじゃないから、もう行かない」
「看護師によく思われたいの?」
「物はもう渡したから後は頑張ってね」

読みながら涙があふれてきて、なんだこれって思う。

今どこの病院も面会できるのは夫くらいだから、そもそも子どもが面会できるのか、その場合どんな制限があるのか、わたしだったら事前に病院に確認したり送られてきた画像で注意事項まで読んだりする。武蔵小杉に行ったなら買っていると思っていた。
でもそれは、わたしだったらやるっていう思いこみ。

長男の声が聞こえたからわたしが向かったけれど、わたしが行かなかったら「マスク必要って言ってよ!」とわたしを責めるつもりだったの?
面会の準備を整えるのはすべてわたしの責任なの?

長男を連れてきてくれてうれしいと思っていたのに、会いたかったのはわたしだけで夫は渋々荷物を送り届ける役をしているスタンスなのかな。そう思うとすごくかなしい。

ここからの学びは、顔の見えない文字だけのコミュニケーションだと、言葉じりをつかんで反論する流れになってしまうってことだ。余裕がない。だから、LINEでケンカしないほうがいい(精神すり減る)。

いずれにせよ、今後息子の面会は難しそうだ。
分娩の立ち会いや、その後の宿泊もできると書いてあって、そのつもりで部屋を予約していたけれど……それも難しいかもしれない。

次々と直球で返ってくる返信に全身打撃されたような気持ちになって、「そうだね」とだけ返信してそっとLINEのトーク画面を閉じた。

--- 追記 ---  

noteを書きながら夫と「今後の面会や立ち会いの方法を考えよう」と話がまとまり、無事に仲直り(?)できた。
感情はちゃんと伝えたほうがいいけれど、お互い削るモードになってくるならもうやめて、未来に目を向けるのがいちばんだね。

立ち会いもしないと言われる前にマスクを買う妻


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