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神保町・シェア型本屋「猫の本棚」にて 『研究者の書斎』をOPENしました。

きっかけは「父の蔵書を紙ゴミにしたくない」との願い。
統計学と経済学の研究者であった父は、たくさんの本を遺していきました。
父の本を身のある形で手放す方法はないか?考えていたところ、知人がシェア型本屋「猫の本棚」を神保町に開いた話を聞きました。これも、導きかもなあ・・。自分の気持ちの整理にもいいかもなあ・・と思ったのです。

書斎の風景

本棚番号123「研究者の書斎」のコンセプト


父の持論はざっくり言えば「理系と文系を分けるのはナンセンス。知識と知識がつながり合い知恵(発想)が生まれる」「人と違うことをする」というものでした。そのため書斎にはあらゆるジャンルの本があります。私は30㎝四方の正方形の本棚に、その精神を詰め込んでいこうと思っています。

さて、1回目の本棚はこちら↓

知恵の輪も飾ってみました。やりたい方がいたら、どうぞ。

内容を少しだけご紹介します。

「経済は地理から学べ」なぜ、統計と経済を学ぶ父が地理の本を収集していたのか、この本を読んで分かりました。「土地と資源の存在が経済や政治につながる」わけですね。予備校の先生がお書きになっているだけあって、わかりやすいです。学校の地理の授業がこんなだったら、暗記だけに終わらずに楽しかっただろうなと思います。
「100年の難問はなぜ解けたか」数学の本も多々ある中から「1世紀にわたる超難問、ポアンカレ予想が解かれた」というドキュメンタリーを選びました。数学の話というより、研究者が真理にたどり着くまでを追いかけるような内容です。世界では数学の才能がある子どもは特別な教育を受けられるようですが、日本はどうなんですかね?
芸術と科学のあいだ」日本経済新聞で連載された福岡伸一さんのコラムをまとめた本です。私は建築も絵画も素養がないのですが、ある方が読むとより深くわかるかもしれません。フェルメールが好きな方にも。
「ああ名画と名優たち」なんで父の書斎にこの本があるのか?意味不明すぎます。猫の本棚には映画好きの方が多いと思われるので置いてみました。
父の本も数作おきました→「研究者という職業」とりわけ社会・人文系の研究者を目指す人のための本ですが「組織人ではなく、自由職業人として身を立てたい人」にも役立つ話を意識したと話していました。会社にいれば安泰の時代が終わった今を予測したような内容にも思えます。出版当時は大学内の本屋で売れたそうですよ。


それでは、今回はここまで。こまめに本は入れ替えるつもりです。
次は新書とか写真集とかを並べる予定です。よろしくお願いします。

https://nekohon.tokyo/

#シェア型本屋 #神保町#猫