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稲作素人による米作り2年目の振返り

2020年から「農業複業化プロジェクト」に参画して始めた稲作。2年目が終了し、先日プロジェクトメンバーで振り返りを行いました。できたことも、できなかったことも。見つけた価値、来年やりたいことなど。。。稲作2年生のまとめです。


印象に残っていること

なんといっても、「人が集まる風景」

今年は、新しく田んぼを開墾するところから始まって、ただの草原を前に、クワを1本渡されたときのことは、大変印象に残っているんだけど、

その後1年を通じて、印象に残っていることは、この山間の場の力というか、人が集まる風景。

このトップ画像のシーンを見たとき、なんかジーンときちゃったんです。稲刈り後の収穫祭の準備をしているときの写真で、田んぼの横に、子どもと妊婦さんがいて、子どもはサッカーボールを蹴っている。ただそれだけなんだけど、なんかいいなぁって。

田んぼを中心に、人が集まる。好きな人を連れてきたり、一緒に作業したり、疲れたら休んで、ごはんを食べたり、子どもたちと遊んだり。大人も子どもも、近寄りすぎず遠すぎない人の繋がりがあるのって、最高だなと思いました。

秋晴れの日のハゼ掛け。今年は、東京からたくさんの友人が来てくれた
作業後の川遊びが最高に気持ちいい
今年始めた枝豆。労働のあとの枝豆とビールで乾杯!は最強
昼寝もいいよね
子どもたちもよく動いてくれました

できたこと

これから生きてく力をつけなくっちゃいけない子どもたちには、ちゃんとしたものを食べてほしいという思いが常にあって、

今回はせっかくだから、田んぼをお借りしている地域の子どもたちに、作ったお米を食べてもらえたらと思っていたんだけど、何も繋がりがないところから、保育園や小学校のような公的機関に出す手続きは時間がかかりそうだから、どうしようか?と考えていたら、

横浜の自宅近所で、「東山田シェアごはん」という取り組みを始めた人がいることがわかり、そこへおすそ分けを申し出ました。

地域の食材などを活用したお弁当販売。売上の一部が地域の困窮者支援に循環する仕組み
こんな素敵なお弁当になって、巣立っていったお米たち!ありがたい *写真は、東山田シェアごはんさん提供

人は食べ物でできているわけだから、極端な話、自分が作った米で、命を繋いでいる人がいるってことで、これはなんかすごいことだ、と。

これまでの仕事も、広い意味では生産者で、事業をつくりサービスを提供して、利用する人の生活を支えていたとは思うんだけど、農業は、もっと直接的に自分が作ったものが命を繋げている感覚があって、なんというか、こちらも生きてる!って感じがしてくるのが新鮮だった。その後、保育園2箇所にも提供できた。1箇所は食育に、もう1箇所は保育園で行われるこども食堂に。


できなかったこと

この農ある暮らしに興味を持つ人はもっといるんじゃないかと思っていて、活動をコマメに記録したかったんだけど、結局記事を書くことができなかった。写真と短いコメントならアップできる気もする。来年はどうしようかな…


3年目でやりたいこと

都会から、もっと人を呼びたいなと思っている。来る人くる人みんな、全員!100%!ものすごくいい顔をして帰っていくから。そういう顔を見ていたら、こっちこそ幸せな気持ちになるから。

そして、地元の季節の食材を使った食事会も定期開催したい。お料理をふるまうのが大好きな友人がいるので、これも楽しみ。

実験的に開催してみたときの一品。シンプルだけど、旬の新鮮野菜は美味しくて、目にも優しい〜

さらに、テクノロジー×有機農業を一歩進められるといいな。今は、遠隔で水管理をするツールを使っているけど、さらに発展させて技術を取り入れていく。そういうことをやっていると、またさらに何か面白いことが起きるんじゃないかと思っている。何かはわからない。

わからないからこそ、見てみたくなる。3年目も、みんなと楽しんでいきたい!


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