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都市に関する活動記録

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「都市」をテーマに編集者・ライター・リサーチャー・キュレーターとしての活動の記録と、都市・建築・まちづくり分野で面白いと思ったトピックについてざっくばらんに書き溜めます。
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記事一覧

開始から9カ月でジャパン・ポッドキャスト・アワード2020にノミネート。振り返りとティップス

ポッドキャストを始めて約9ヶ月が経過した。「都市」に関するさまざまなトピックをざっくばらんに話すポッドキャスト番組「Good News for Cities〜都市に関する炉辺談話」では、相棒の石川由佳子と共に、都市に関するプロジェクトやトレンド、本、雑誌、スポット、音楽など、気になるテーマを取り上げて紹介している。 収録環境に失敗して音質が聞くに耐えないほどになってしまったり、トークのテーマが決まらず頭を抱えたりすることは未だにあるが、おかげさまでリスナー・再生数共に順調に

アムステルダムでスタジオを立ち上げました。コロナ禍でひっそりとオランダに移住した経緯と今後の予定。

日本でも緊急事態宣言の延長が決定され、希望を持って迎えた2021年も結局歯痒いニュースに埋もれる昨今。 FacebookやPodcastなどで少しずつ近況報告はさせて頂いていたが、オランダに移住して早いもので半年経ち、無事滞在申請やビジネス登録も済んだので、改めてこれまでの経緯と現状、今度の予定をここでもシェアしておこうと思う。 筆者:都市・建築・まちづくり専門編集者、リサーチャー、キュレーター杉田真理子(Instagram / Twitter) なぜオランダに来たのか

「都市」に関するトピックをキュレーション してお届けするニュースレターをはじめました

ポッドキャスト「Good News for Cities」を石川由佳子とはじめてから、3ヶ月経ちました。予想以上に多くの方に聴いていただいているようで(各エピソード約100回くらい再生されています)、ありがたい限りです。 それと並行して、次はニュースレターに挑戦することにしました。 ニュースレターとかメールマガジンとかちょっと古いようなイメージが今まであったのですが、一周回って、今また、波がきてるんじゃないかと思っていて。 13歳の女の子がはじめたニュースレターThe

アーバニスト・イン・レジデンスとは。ベルリン行きを前に、「旅」と「都市」について思うこと。

2019年12月に、京都の左京区にある一軒家に引越してきた。築年数は約70年程度、ぎりぎり「町家」と呼べるのだろうか。京都の文脈でいうと全然古くはない物件だけれど、戦後の建物なのに京間できちんと造られている、質の良い家だ。この家を夫と2人で改修しつつ住みはじめてから、早いもので6ヶ月目に突入した。 アーバニスト・イン・レジデンスとは セルフリノベができる物件を探す目的でアメリカから日本に帰国してから、家を持った暁には、住む以外の機能も、なにかつけたいと思っていた。京都を選ん

渡航制限の時代に、空港という空間について、改めて考える

今年5月にNetflixでリリースされたばかりの、ベルギーのTVドラマ「イントゥ・ザ・ナイト(Into the Night)」を観た。突然太陽が異常を起こし、飛行機に乗った少人数のグループが太陽を避けて西周りに飛び、生き延びようとするシナリオだ。普段、終末ものSFスリラーはあまり観ないけれど、空港と飛行機への妙なノスタルジーが募り、ついハマってしまった。 コロナウイルスの影響で、各国が渡航制限を出し、外出自粛を進めるなか、「飛行機に乗ること」、「飛行機に乗って遠い世界を旅す

女子2人でポッドキャストを始めて思うこと。建築でもまちづくりでもない、「都市」をテーマにした、「Good News for Cities」

コロナで自宅待機が続くなか、新しいことを始めるなら、ということで、ポッドキャストという手段を思いついた。元同僚であり、「都市」を愛する仲間である石川由佳子と一緒にアイディエーションをして、「暗いニュースが多いなか、"グッドな"ニュースをざっくばらんに話す番組を作ろう」ということでコンセプトをまとめ、準備期間10日ほどで収録して公開まで漕ぎ着けた。その名も「Good News for Cities~都市に関する炉辺談話」。今2人が面白いと感じる都市に関するプロジェクトやトレンド

建築系の独特の言葉の翻訳は、本当に難しい

都市・建築・街づくり分野で編集・ライティングの仕事に関わる私は、日本の事例を日本語で取材・リサーチして、それを英語で海外メディアで発表したりPRをお手伝いすることが元々多いが、最近、翻訳の依頼も増えてきた。具体的には、建築事務所のHPの事例翻訳や、冊子・書籍の翻訳など。最初は、機械的に訳すのであればそこまでクリエイティビティが求められない仕事だなと思い、できるだけお断りをするようにしていたけれど、最近になって、都市・建築・街づくり分野での翻訳の面白味が掴めてきた。というより、