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#53、皇統

天皇の血統。「ー連綿」

広辞苑第五版

皇統連綿、全ての字が美しいね。

長く絶えることなく続くことって、なかなかない。
地球は今のところ絶えず動いている。

「連綿」と、「継承」と、「蓄積」とは、大きく違うんだろうけど、私の一生約100年からすればどれも同じ、長い時間となるんだよね。

細かいこと言うと個体は変わっているんだから、連綿だって人がやってる以上はその限りではないんだけど、血統を重んじる人種はそう言う考えにたどり着くんだろうな。

血は産まれれば継承できるけど、技術はできない。技術は教えることはできても同じものにはならない。
落語家だって世代によって同じ名跡、同じ演目でも変わってくるもんね。あれはまさしく継承だよね。

以前笑点で、酒を飲んで一言っていうお題が出された時があって、その時のみなさんの酒を飲む仕草が完全に名人のそれだった。ただコップ掴んでごくー!じゃないの!猪口を摘んで、こぼれないように気をつけながら口から行くの。猪口を近づけるよりも口を近づけるの。その方がこぼれづらいから。

あの一瞬の仕草で人を魅了して納得させるの、まじすごって感じ。真打としてずっと第一線を活躍されてきた方々、ひれ伏すしかない。

一代で終わっても、脈々受け継がれても、素晴らしい技術がそこにあることは変わりない。

これが遠い未来、私たちの文明が廃れたあと、なにかしらの名前をつけて研究する未来の人たちに伝えられるか、それが問題だ。

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